出張授業で福岡へ

今日は春日西中学校で出張授業。飛行機の空席がなく、8時半の便で福岡に向かう。エンジン01教育委員会のメンバーたちとボランティアで授業を行う。今回は、拓殖大学の森本敏さん、料理評論家の山本益弘さん、東京都市大学の多田さんが一緒だ。

コミュニティスクールの春日西中学校は、生徒たちののびのびとして元気がよく、その明るさに驚かされた。廊下ですれ違いざまの挨拶はもとより、教室で生徒が一体となって挨拶するときも声が大きく、みなの呼吸がぴったりだ。日本全国の中学生がこの素直さを持つことができれば、日本はいい社会になるのだが。

とはいえ、彼らが社会に出るころには、日本企業の就職はますます厳しくなる。グローバル化に抗することはできず、日本の子どもたちが企業に就職する際には、アジアからの留学生と競わなければならない。親の世代とは違って、仕事を得るためにグローバルな視野を持ち、マニュアル以上のアイデアを提示できる企画力を備え、複数の語学がこなせるうよう、いまから勉強しなければいけない。ぼーっとしていれば、日本人にはメイドや皿洗いの仕事しかめぐってこないのだ。豊かになりたいときに人々が発揮するエナジーを侮ることなかれ。

他方、外国人が大勢日本に押し寄せるということは、日本にいながらにして友人ができるということでもある。海外から来た同世代の友人を作り、その家族を訪ねる形でほかの国々を知り、かつ日本を相対化するチャンスも増えるということだ。ツアーで海外旅行に行くより、はるかに意味がある。

仕事を終えた後は、福岡で美味しいものを頂くのだが、山本益弘さんと一緒だと、ガイドブックには載っていないお店で舌鼓を打つことができる。この暑さの中、マツタケと河豚を食すことの幸せに、感謝、感謝でした。