Archive for 7月, 2010

2010年7月 第58回日本エッセイスト・クラブ賞授賞式

7月7日の授賞式に何を着るか。さんざん悩んだあげく、御所解きの生絹(すずし)にしました。

授賞式だから格の高い帯を、と掬い織の蜘蛛の巣の夏帯を締めたかったのですが、それに合わせて色無地か江戸小紋の絽の着物にすれば、写真に撮ったときに仲居さんの制服のように見えてしまいます。では、この御所解きの生絹に蜘蛛の巣帯を持ってきてはどうか。やはり喧嘩してしまうので諦めました。

結局、母の形見だからという納得の仕方で、この絽つづれに落ち着かせた次第。帯留を翡翠の龍にしたので、両親の供養になったと思います。父は辰年でした。

2010年4月 すきやばし次郎へ

久しぶりの「すきやばし次郎」へは和服で出かけました。

「いその」さんのセールで手に入れた黄はだ色の紬は秋冬でも重宝しますが、今回は「誉田屋」さんのモダンな帯に、新緑のエメラルドグリーンの帯締めと帯揚げを合わせ、「風光る」感じを出しました。

左は小野次郎さんとの記念撮影。息子さんとの呼吸はぴったりで、その仕事ぶりはまるで文楽を観るよう。日本の誇るべき伝統芸能の域にあります。

2010年4月 銀鼠、赤、そして蜘蛛の巣

母の平成になってからの着物に、娘時代のものと思われる昭和の帯を組み合わせると、少し若々しい印象になります。

この取り合わせは以前、歌舞伎座にも着ていったことがありますが、食事会などで重宝します。帯揚げは蜘蛛の巣、実は襦袢も黒地に銀で蜘蛛の巣を描いたものです。

2010年4月 最後の歌舞伎座

歌舞伎座最後の第三部「助六」は、この菜の花文で。観劇には仰々しいのですが、歌舞伎座とのお別れなので、きっちりと着ました。帯は古箔の竹。節にリアリティがあります。左下に映っているのは、母の道行コートです。緑の濃淡に、紫が入っています。「助六」の江戸紫とは、ここでつながります。バッグはこの季節にふさわしく萌黄色、というより石で言うならペリドット色のクロコで。この着物を手に入れた経緯は、2006 年4月へ。

2010年3月 夜桜

満開の桜の季節に開かれた「百夜句会」で着用したのは、夜桜を思わせる桜文様の着物と和楽器の帯。いずれもアンティーク、この夜がデビューです。

鼓の帯はまともに結ぶと、笛が裏になってしまいます。そこで、帯をねじって表にもって来ました。鼓とともに桜と青楓が刺繍されています。よほど背の小さい方の着物だったのでしょう。真ん中に継ぎがありますが、私の身長だと、うまく隠れました。帯を結んだ右下にも桜を飛ばしているところが、アンティークきものの粋なところですね。

2010年2月 歌舞伎座/食事会

昨年は執筆・引篭で和服を着なかったので、今年はこの時期、頻繁に着ています。

「百夜句会」にも和服を着用。お気に入りの赤黒は、ここでも女性陣に好評でした。帯揚は蜘蛛の巣文。

09年12月の歌舞伎座、野田版鼠小僧もこの組み合わせで観ています。

2010年1月 裏千家初釜式

 

裏千家初釜式には、母の訪問着を着用。ずっと地味だと思っていたのに、ついに似合うようになってしまいました。

少し派手に見えるよう、朱の伊達襟を用い、帯揚げを水色に、帯締との一体感を出しています。

 

2009年11月 エンジン01@高知

あと2ヶ月で閉じることが決まっている歌舞伎座夜の部へ。

この組み合わせは、昨年11月のエンジン01イン高知でも着用。「いいねえ、この色使い」と山本寛斎さんが声をかけて下さいました。

きものは母の鮫小紋。、薔薇の見事な刺繍帯は福生の「マイコ」で、12年ほど前に2万8千円で購入したアンティークです。

2009年11月 龍馬ミュージカル@高知

 

エンジン01文化戦略会議@高知の最終日、坂本龍馬を主役としたミュージカルを上演しました。最後は皆さんが泣いてくださって、こちらまで、じーん・・・。

龍馬は姿月あさとさん、林真理子さんは、おりょう役でした。映画プロデューサーの村上のりこさんと私は、漁師役と明治維新の人々の二役。漁師は場面をかえるための場つなぎ群舞。ベルリンの壁崩壊から20年の式典の後、プラハに立ち寄るのを諦めて、2日ほどでフリを覚え、歌詞はうる覚えのまま舞台に立ったのでした。注目を浴びるわけではないのに、舞台にずーっと存在しなければならない役。漁師のきものから、明治の人のドレスに替えるときのみ、舞台から離れられ、化粧室に行くワンチャンスだったという、しんどさがありました。明治維新の人々は、鹿鳴館のようなドレスを着て歌い踊るのでした。

結果的には、貴重な経験をさせていただき、感謝しています。この後、剣士を演じられた勝間和代さん、下村満子さん、中井美穂さんとともに、ときどき大部屋女優の会と名づけた食事会をしています。

2009年10月 帝王紫帯

 

10月初旬に開かれた新潮ドキュメント賞のパーティでは貝紫の単衣の紬と帯を着用。

紬地に、貝紫と本泥金を使って描かれた、この帯は「帝王紫」研究の第一人者、故・吉岡常雄先生の直筆です。

西麻布「フルトシ」の前で撮影。