妻が看取ってくれるという期待

某作家の奥さまが逝去され、昨日はお通夜へ。くも膜下出血だったと聞いた。

読経の間、心から悲しんでおられる表情を拝見できる位置にいたので、こちらも胸が痛くなった。きっと素敵な奥さまだったのだろう。家庭ことはすべてを任せられていたご様子。精神的にも物理的にも、妻の不在は大きな打撃に違いない。

世の男性は妻が自分を看取ってくれると信じている。けれども思い通りにいかないのが人生だ。妻たちは、自分が先に旅立つことを想定して、生前から夫の自立を促し、必要なメモを残したほうがいい。母が突然、63歳で他界した我家では、預金通帳も保険証書もどこにあるかわからず、途方にくれた。

先立たれずとも、妻が入院する可能性は十分にある。我家の場合、母が申し送りをしようとしたのだが、父が聞く耳も持たなかったらしい。

どうかご夫妻で十分なコミュニケーションをとるか、せめて、いざというときのマニュアルの在り処をどなたかに伝えておくようお勧めします。