山の手空襲から65年

65年前の今日、正確には夜になるが、渋谷、表参道、麻布界隈に米軍のB29から焼夷弾が落とされ,大勢の人々が亡くなった。この夜の空襲は「山の手空襲」と呼び、3月10日の「下町空襲」と区別している。

表参道交差点の安田銀行(現みずほ銀行)の前には、犠牲になった人々の遺体が幾重にも重なっていた。翌朝、日本軍の兵士がやってきて、遺体をスコップですくい、トラックの荷台に投げ入れていったのを人々ははっきりと記憶している。

毎年、夏になると、戦地で亡くなられた方々のことは話題にのぼるが、食べたいものもガマンして本土を守った非戦闘員が空襲で命を落とした事実にこそ、もっと思いを馳せるべきだと私は常日ごろ考えている。

この話はハニカムブログに少し書き、詳細は『ワシントンハイツ』第一章に記しているので、ぜひ読んで欲しい。

さらに興味のある人は、今日の慰霊祭に行かれることをお薦めする。場所は、表参道交差点LVMH裏の(信州の)善光寺別院である。

空襲で命を落とされた方々のご冥福を、心からお祈り申し上げます。