キューバへの想い

キューバとアメリカの国交回復。
ベルリンの壁崩壊に匹敵するほどの歴史の転換点でしょう。
世界システムを変えようとする気配はあるものの、この手で来たかと思いました。
北朝鮮でもイランでもなく、キューバだったのか、と。

陰にローマ教皇がいたことにも注目です。

さらに勘ぐれば、ルーブル下落でロシアが追い詰められたのは、このためだったかも。キューバを譲ったのですから。

私がキューバを訪れたのは1995年。
数年ぶりにメーデーに顔を出した大統領フィデル・カストロの御前を人々が行進。
社会主義なのに、とてもとても楽しそうで、カルナバルのようでした。
「フィデール!フィデール!」とカストロ大統領に手を振りつつ・・・。
同じ社会主義でも、東欧・ソ連の人々の、ロボットのような行進とは全く違い、驚きました。

これで最後の楽園が消えてしまう。猛スピードで変わっていきますよ、アメリカ的資本主義に浸透して。

いまのうちの再訪せねば、と気持ちが疾ります。
物がなくても底抜けに明るい人々。彼らの心が清らかなうちに。