木漏れ日@SF

昼に向けて陽が出てくると、木漏れ日が・・・。椅子に腰かけて下から見あげると、正月に鏡餅に載せるウラジロともとれるような葉の持ち主は、2階から見ると、こういう格好をしているのです(右)。

ホテルの中庭@SF

 中庭の植物だけを追うと、やはりカリフォルニア。でもレイアウトは欧州的。

とても静かで、本を読むにも原稿を書くにも 最適です。執筆もはかどりそうなのに、アポを入れてしまいました。

ホテルの食卓@SF

バークレーの隠れ家ホテル、というより会員制のクラブでは食卓にこんな花が生けてあった。きわめて欧州風。

宿泊客も、一人なら静かに読書していて、ギャルソンも醸し出す空気も欧州のホテルそのもの。

なのに・・・。

本日帰国

西海岸取材を終えて、本日帰国。あちらで書き溜めたブログ前半を一気にアップします。写真は追って送ります。

隠れ家的ホテル@SF

早朝の飛行機に乗り、SFの空港に着く。ホームステイ先も確保できていないので、ウェブ上でNGだったホテルに電話してドタキャン枠を探す。結果、バークレーの小さなホテルでOKが出た。これで取材先に向かえる。ホームステイプロジェクトも解除。

ところが、取材中に電話がなり、オーバーブッキングだと伝えられる。冗談じゃない!しかし、インタビューの途中に取り乱すわけにもゆかない。代わりに、バークレーの会員制のホテルを手配したが、クレジットカードの情報を流してもいいかと聞いてきた。もちろん、ホームレスにならなければ大丈夫。

これが瓢箪から駒。著名な建築家が建てた歴史的建造物だった。どうやらモーガン家のものだったらしい。夜はロビーにあるアンティークのデスクでPCを広げた。デルフィニウムと紫陽花とともに生けられたカサブランカの香りに包まれると、賢くなった気になる。

翌朝、中庭に出る。ここに植えられた熱帯植物を見ると、ここはカリフォルニアだと気づく。少し肌寒くなったので、朝食をとる。ゆったりと流れる空気が欧州風だ。

このままこの空間で原稿を書きたいけれど、ゆくべきところが・・・。

ホテルが取れない@SF

サンフランシスコのホテルが取れない!

高齢の取材者から指定された日程にあわせてSF取材を決めたのだが、ホテルが取れないという信じられない事態に追い込まれた。ウェブ上だけでなく、旅行代理店を通しても同じこと。デスクの女性が悲鳴を上げた。「一体サンフランシスコに何が起きたの?」

それもそのはず、SFには山ほどホテルがあり、リーズナブルな値段で宿泊できるのだ。代理店にしても、こうした事態は経験したことがないという。

これまで滞在したホテルは軒並み500ドル以上をつけ、空港付近もチャイナタウンやバークレーの小さなホテルも一杯だという。共和党大会も民主党大会も予定されてはいない。一体、この党大会並の込みようは何?

2010年9月、サンフランシスコ、コンベンションで検索してようやく判明した。オラクルのコンベンションが開かれている。これでは歯が立たない。ホームステイも射程に入れて動かねばならなくなった。どうしよう・・・。

リトルトーキョー駅

 ロスの取材は本当に不便。車がないと、高くつく。タクシーで移動すれば、市内でもたちまち20ドル30ドルだ。ましてや市外となれば、40ドルを超えることになる。バスの存在は嬉しいが、目的地まで1度の乗り換えでアクセスできるほどラクではない。

それでもメトロができて、ずいぶん助けられるようになった。しかも最近はリトル東京駅が完成し、ハリウッドにはアクセスしやすくなった。ひとつ先のユニオンステーションで降りて乗り換えればいい。

一度、乗り換えそびれてチャイナタウンに着いたことがある。立派な駅で驚いた。ここは中国でございと、しっかり自己主張している。しかも駅のホームから眼下に中華世界が広がるのだから、大したものだ。横浜の中華街でも再開発に巨額を投じたことを思い出す。100年先に孫子が誇られる街を作るのだと、華人の間で寄付を募ったのだ。

それに比して、リトル東京駅のシンプルなこと。和の雰囲気は皆無。妙に近代的なのだ。ヒスパニックが住む駅にでさえメキシカン的アートがほどこされているというのに。

ある日系人が言う。「リトル東京という名前も変えたほうがいいんですよね。チャイナタウンにコリアンタウン、日本だけリトルとついているのは、いかにもまずい」

このところコリアンパワーが炸裂し、ハングル文字の領域が増えている。リトル東京も次々買い占められているのだ。キャッシュを持ってこられては、誰にも抵抗できないという。

いまこそ某政治家の金塊がモノを言うというのに、ロスに運ばれた彼のキャッシュで買われたのは、どこの物件だったのだろう。どうせなら、リトル東京に投資してくれればよかったのに、と思ってしまった。

注)写真はリトル東京駅の踏み切りにある警告。なぜかハングルでも書かれている。

アップグレードのコスト

今回は西海岸取材。ロスに行くのに、アップグレードしてビジネスクラスに乗った。マイレージ枠は一杯で、空いていると言われてつい名乗りを上げてしまった。

ところが、空港に着いて驚いた。450ドル支払えというのである。片道2万2千マイルとられる上に、4万円では高すぎる。よほど居心地がよくない限り、帰りはエコノミーでいい。

アメリカ行UAのビジネスは2席がメインだ。久しぶりのビジネスは機体も進化し、電車のボックス席のように、向かい合うようになっている。といっても目の前にスクリーンに遮られ対面の人は見えないが、通路をはさんで斜めの人とは目が合う位置関係だ。私は進行方向と反対。飛行機が上っていくのに、自分が下に向かっている不自然さ。引力に逆らう気持ちが悪さは、電車の反対方向より違和感がある。

後は可もなく不可もなく。横になれるのは嬉しいが、その贅沢は東海岸に飛ぶときにとっておき、西はエコノミーで充分である。 

注)以前は片道3万マイル、キャッシュなしでアップグレードが可能だった。

 

映画「ベストキッド」

機内で観た映画「ベストキッド」が面白い。これはリメイクだというのだが、オリジナルを知らないので、素直に感動できた。

最初のは日系人から空手を習う設定だったらしい。今回は舞台が北京である。母の仕事で転校し、中国人からの苛めにあう黒人の少年が、老師から中国武術を学んで、クラスでポジショニングを得るという物語だ。

年老いたジャッキー・チェンがいい。少年がすばらしい。どこで見つけてきたかと思えば、ウィル・スミスの息子と聞いて納得した。途中に出てくる奥地の山の頂はまさにパワースポットで、実在するなら、そこに行ってみたくなる。日本では、この山は話題になっていないのだろうか。

そこに映し出されるのは、中国のポテンシャルである。経済発展に伴って金の亡者になっている連中、つまりは東京の銀座などで買い物をする連中から醸し出される拝金主義の空気や、礼儀をわきまえず自己主張全開で押し寄せてくる中国人像とは全く違う。中国武術の奥義を通して、神秘的な側面をフィーチャーしている。全世界に中国の言い知れぬパワーを思い知らせ、アメリカの次の超大国として受け入れさせようとする意図さえ感じるのだ。

くわえて、母親が仕事で中国に行くという設定も、人々が職を求めて国境を越え、国家などなくなるという方向へと人々を誘っているようにも見受ける。それが豊かな白人ではなく、黒人であるところがミソである。

近々ハリウッドも中国に買い取られ、こういう「中国は凄い映画」が増えていく予感がするのだが、それを差し引いても、充分に楽しめる映画でだ。中国人と黒人の共存は日本では未だ馴染まないだろうが、これは世界のトレンドなのである。

いま世界で起きようとしていることを知らせる意味でも、苛めに悩む子どもたちが生きる勇気を持つという意味でも、親子で観る価値はありそうだ。

反村上デモにスポンジ・ボブ?

村上隆氏のベルサイユ宮殿での個展が、パリで物議をかもしていると言う。フランス人の気分としてはわからないでもないが、ヴィトンに起用された段階で、既に、その一線は越えてしまったのではないか。

気になったのは、デモの中にいた一人のおじさま。村上隆の世界に反対しながら、手にしていたのは、スポンジ・ボブをかたどった四角い黄色の風船。あれれ、たしかアメリカのアニメのはずなのに、フランスの伝統にこだわるのなら、違うものをお持ちになったほうがいいのでは? 

いや、このおじさまは、日本もしくはアジアを認めたくないだけかもしれないと思いなおした。