冷蔵庫が壊れた!事件

「ジ・エンド」は突然やって来るものである。 

先月下旬に突然、冷蔵庫が壊れた。何の前触れもなく。

朝起きて製氷室を開けてみれば、半分水になっている。変だとは感じつつも、前の晩に疲れて、引き出しをぴっしり閉めなかったに違いないと反省して、仕事場へ向かった。だが、昼食を作ろうと家に戻り冷蔵庫を開けてみると、なんとなく冷たくないのだ。製氷室の隣の冷凍室では、食材が解凍されつつある。しかし、最下段の冷凍室は凍ったままだ。停電に備えて山ほど保冷剤を凍らせれいたから、中は冷凍状態なのである。 

食事を終えた私は、生ものを仕事場の小さな冷蔵庫に、固まっている保冷剤を冷蔵庫に移して冷蔵状態を作り出し、午後はメーカーの窓口いろいろに問合せに専念した。どうやらコンプレッサーが故障したと知る。修理に7万と聞けば、買い換えるしかない。なにせ13年前と比べれば、電気代が半分以下。そのほうが賢明だ。 

夜、新しい冷蔵庫を探しに店頭へ向かった。鮮度保持や冷凍の技術が微妙に違い、即決できぬまま。翌日から友人知人に問い合わせメールを送った。この2年以内に冷蔵庫を買い換えた人の助言を聞きたかったのである。だが、冷蔵庫は10年選手。見れば欲しくなるので、売り場に足を踏み入れたことがなかったのと同様、友人知人も5年は使い続けている人ばかりで、最近の技術革新には疎かった。

 結局、ネットと店頭めぐりを重ねて、決めるのに8日を要した。猛暑が去り、調味料を常温で放置できるほど涼しくなったから得た猶予期間。おかげで、最近の冷蔵庫事情に詳しくなった私であるが、はてさて、私が選んだ冷蔵庫とは?