2014年1月 倭文の帯

倭文布2私の手持ちの帯で、もっとも軽い「倭文(しずり)」。これまで誉田屋さんのゴールドと書いてきたものは、倭文と呼ぶ古代織物であることを、いまごろ知ったのでした。倭文とは、梶の木や朝などで経縞や格子を織り出したもの。荒妙、しずおり、しずぬのと称ばれることもあります。私の締めている帯がゴールドでモダンな印象を与えるのは、箔が経に使われているためです。もちろん、お太鼓にリボンやチェーンを通していることもありますが。

小正月

小正月の今日、上賀茂神社の御粥神事に参列した。小豆杖と粥杖を神前にお供えした後、粥杖でご張台の柱などを叩く。柱は金で冬を、杖は木で春を表す。春の気で御社殿を清浄にし、若返らせるという意味があるらしい。

早朝に目覚めず、和服を着る余裕はなかったが、このあと、中京に戻って着替え、ロングインタビューに入る。この結果は、3月ごろに形になるかと思います。

 

 

2014年1月 小正月はクリームの紬縮緬で

小正月3小正月の今日、上賀茂神社の御粥神事に参列しました。小豆杖と粥杖を神前にお供えした後、粥杖でご張台の柱などを叩くのです。柱は金で冬を、杖は木で春を表す。春の気で御社殿を清浄にし、若返らせるという意味があるようですね。
早朝に目覚めなかったので、神事は洋服で参列。着替えて午後のインタビューには、この組み合わせで。小正月だから、色は春らしく。紬縮緬に倭文の帯を締めています。吉岡先生の『日本の色辞典』でもぴったりくる日本語の色名はみつからず、どうやらクリームと呼ぶしかないようです。

「こころ」「東京人」「ナイルスナイル」

年末の仕事の掲載誌ご紹介です。

平凡社の「こころ」には「平成の顔」として勘三郎さんのことを、「東京人」へは皇居界隈を歩き、陸軍の残像について寄稿しています。

「ナイルスナイル」は市販されていませんが、もしもお手元にあれば、ぜひご高覧ください。最初はインタビューだけでしたが、結局、六本木を歩いてコメントしています。占領期とその後少し、です。

 

東京にて墓参など

久しぶりの東京。母の命日は17日だが、その日は京都で取材なので、墓参。いつものことながら、墓石の上に鳥の糞を発見。掃除を終えてから、父のためにビールミニ缶を供え、相伴する。

その後、美容院へ。やはり生田の霊園から小伝馬町は果てしなく遠い。テレンス・コールマンさんにカラリングしてもらい、3色のグラデーションに大満足。

鷹匠

★IMG_1812★IMG_1818 二条城にて放鷹を見た。鷹匠と呼ばれる人々を間近で見たのは初めて。

鷹の動きはすばやくて、カメラに収めるのは難しかった。

 

 

 

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十日戎

寒い。氷のように冷たい風が頬を打つ。

誉田屋さんを覗いたら、新年の展示会。目に毒。やはり、ここの帯はいい。

18時半ころ、宮川町の恵比寿神社と八坂神社の恵比寿さんに参拝。福笹を買って鯛や俵を吊り下げていく。縁起物はすでに家にあふれているので、私は参拝のみ。案外すいていると思ったら、四条通から下ってくる、会社帰りに参拝する人とすれ違う。平日だもの、そうだよね。

雪が舞った夜

今日は原稿書き。途中、食事に誘われ、あるレストランに行く。忙しい方なので、このタイミングを逃すと、次はいつになるかわからない。途中から窓越しに雪が舞い始めた。

明日の朝は寒いよね、きっと。

卯杖

卯杖あいにくの雨。さすがに和服は避けた。鳥のさえずりの代わりに、雨音を聴きながら、神事に参列するのも風情があっていい。

正月初卯の日に卯杖(うづえ)を奉る初卯神事に参列した。卯杖とは、平安時代、宮中で邪気を祓うものとして用いられたもの。空木(うつき)を2本合わせ山立花と石菖蒲・紙垂などを挟んで日陰蔓を飾っているらしい。

神事としていろいろな神社で神事として定着した時期もあったが、いまは上賀茂神社でのみ卯杖神事が執り行われる。しかも、朝、神殿にささげた卯杖を宮司が自ら東京に皇居に届けられるのだそうだ。

こんなに邪気祓いをしているというのに、気まずくなることが続いている。なんでかなあ。天中殺月だからかな。

2014年1月  人日節句+初釜式は森口華弘さんの訪問着で

今年の裏千家初釜式は、森口華弘さんの訪問着で。袖を通したら、自分のものにしたくなった孔雀文です。森口さんの仕事は、技術にくわえて、絵がすばらしい。身にまとってこそ、生きる構図となっています。森口 とうろう
森口 後ろ姿七日は人日節句。古くは年初めの節句としてお祝いされてきました。同時に除災もなされ、そのために七草粥を食すのです。上賀茂神社では、白馬節会(あおうまのせちえ)にも倣い、神前に七草粥をお供えし、それから神馬を神殿前にお連れして、馬には大豆が与えられました。白馬節会とは、年の始めに白馬(青馬)を見ると一年の邪気が祓われるという故事に則った宮中の儀式です。境内では七草粥がふるまわれ、一般の人々も白馬を拝みながら、いただくことができます。
利休バッグ 桃色朝一番で美容院で着つけてもらった後、上賀茂神社へ。穢れを落として、裏千家今日庵へと向かったのでした。
人間国宝の方々の作品は、アンティークでないと手に入らないものですが、散在しないために眺めるだけにとどめてきました。なのに、この着物がほしくなったのは、12月に「東京人」の取材で東京国立近代美術館工芸館を訪れたため。たまたま森口華弘展が開かれていて、「森口華弘」モードになったアンテナにびびっと来てしまったわけです。テーマは着物ではありませんが、いま出ている「東京人」をぜひご高覧くださいね。へえーっという内容です。
利休バッグは西陣で。なでしこ色は、着物の孔雀の羽根と同じなのです。