夏越の祓@上賀茂神社

風そよぐ奈良の小川の夕暮れは 禊ぞ夏のしるしなりけり

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百人一首に出てくるこの歌は、上賀茂神社で6月末日20時に斎行される神事を詠んだもの。現在まで続いています。

参拝者が息を吹きかけた人形を、神職が境内の中にある奈良の小川に1枚1枚流します。これが「水」での禊。さらに川の中に設えられた薪の炎を浴びることで「火」の禊を受けるのです。神さまは「火水さま」と表記されることがあるのは、そのためです。

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2017年6月 ドクダミ文の帯で、安野光雅館「森の中の家」オープニングへ

京丹後の「和久傳の森」となりに、「森の中の家 安野光雅館」が誕生。そのオープイニグにお招きいただきました。

設計の安藤忠雄さん、細川護熙さん、坂東玉三郎さん、田中伝左衛門さん、作家の宮本輝さんもお祝いに駆けつけ、内覧の後、記念植樹されました。私も玉三郎さん、傳左衛門さんのお隣に苗を植えさせていただくという幸運にあずかり、やがて森になる日が楽しみです。
この日の装いはさんざん迷ったあげく、「雨上がり」と銘打たれた掬い織のの帯。安野さんがドクダミを描いていらしたのを思い出し、引っ張り出してきた次第。そうしたら、併設されたレストラン「モーリ」にドクダミが生けられていて、うれしくなりました。

2017年6月 花倉織に貝づくしの帯で吉田塾へ

吉田塾へ。

ちょっと遅刻。吉田孝次郎さんの講座が、もう始まっている――。
頃合いを見て、末席に座らせてもらう。

この日のテーマは帷子。上布を着ていくのが筋かもしれないが、しかし、銀座かわの屋で手に入れた貝づくしの帯が締めたくて、沖縄の花倉織を纏ってでかけた。
由緒ある京町屋の夏の室礼に、わくわくする私――。
写真は、吉田塾仲間の中野さんと、塾を運営しているNPO美しい京都の富家さんが撮影してくださいました。

2017年6月 額紫陽花の着物で、甘茶の花@建仁寺塔頭

先日呼ばれたお茶会で、飾られていた花は額紫陽花と信じ込んでお尋ねしたら、実は甘茶の花とのお答えでした。
4月8日、お釈迦様生誕の日にかける甘茶。その花を見られるのが、建仁寺塔頭の霊源院。特別公開された甘露庭では見事に咲き誇っていました。
額紫陽花と思っていたこの着物に描かれているのは、実は甘茶の花だったりしたら面白いなあと思いつつ、でも、帯留は母の形見であるオパールの紫陽花にしております。指輪と合わせられるのが楽しい組み合わせ。
帯は長刀鉾の綴れ。祇園街は建仁寺の敷地にあるのですから。

2017年6月 祇園祭を待ちわびて 額紫陽花の着物に長刀鉾の帯で

祇園祭まで2週間ほど。
豪華絢爛な山鉾は、けたたましく蝉の声が降りしきる中、ゆらりゆらーり、この広い広い御池通を巡行していくのです。
そんな姿を想像しながら、長刀鉾の帯を締めてみました。綴れなので6月しか結べません。着物は額紫陽花文。帯揚げを花と同じブルーにして。

2017年6月 京都薪能@平安神宮へは般若の帯で

お能モチーフの帯は、羽衣と般若の2本。今回のテーマは「神出鬼没」ということで、般若の刺繍帯を締めました。
演目に「加茂」があったゆえ、八咫烏の帯を締めることも検討したのですが、初お目見えの帯を締めて日没後の訪れました。
着物は祖母の形見、絽の鮫小紋。まだ早いのは承知しているものの、昼間遠出をしていて暑かったので絽を纏いたく、しかし、ぱっと見は単衣の鮫小紋に見える、鮫小紋を選んだ次第。

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