言いたいのは、新たな共同体創設

金曜日夜に突然電話が入り、昨日、「サンデーフロントライン」の取材を受けた。高齢者を含めて、単身者が3割を超えたニュースについて、私が送っていたコメントはこうだ。 

「一人暮らしの老年層とシングルマザーが同じ敷地に暮らせる住宅を用意し、世代を超えて支えあう『新たな共同体』を自治体が創出してもいいのではないか」

取材では、それについてさらに詳しく聞かれるのだと私は受け取っていた。

なのに、OAを観たら、なぜ女性の単身者が増えているかしか語られていない。違う。私は、単身者が増えていることを前提に、新しい共同体を作ろうと提案したいのだ。親子でも夫婦でも、相性の悪い同士が一緒に暮らすより、別々に暮らすことで得られるストレスフリーを選んでいる。とはいえ、誰かに必要とされたいとも感じている。だから、高齢者シングルがシングルマザーを支えられるなら、こんなにいいことはない。

単身、大いに結構。両親仲が悪いまま結婚を続けるより、シングルマザーでいいではないか。その代わり、社会が子育ての環境を整えばいい。シングルマザーでも安心して子育てができる社会なら、少子化問題は解決する。行政はバラマキではなく、システムを供給するのだ。同じ敷地で暮らせれば、高齢単身者も子育てを味わうことができて、一石二鳥なのである。