田中真紀子さんが突いた本質

田中真紀子さんに対して、寄ってたかってのヒステリー。大学新設利権にメスを入れた瞬間、かくも大勢の反発にびっくりだ。大マスコミのコメンテーターが彼女を叩くのはご自身が将来、大学教授になるため? 安倍さんの過剰な罵倒ぶりも、この利権にからんでいるから? などと勘ぐってしまいます。

大臣の資質がないですって? だったら、原発事故時の閣僚の資質はどうなるの? 国民の命を守れなかった原発推進の政治家は全員同罪です。大学新設は、国民の命や国益を損なうほどの問題じゃない。劇薬的問題提起後、撤回すればいい。フクマデンを改革するというのも、大臣の役割だと私は思う。

たしかに準備を進めた学生に動揺を称えた点には同情する。けれど、問題の3大学が、正式認可も下りていないのに、前のめりで学生募集や施設拡充建設などを進めたことこそ間違っているのではないか。大マスコミはそこを突かない。裏に何があるのだろう。単なる男の真紀子さんアレルギーなのか。

巨額な助成金による大学新設利権はゼネコンもからむ利権だから、政治家としては手放したくないのだろう。官僚の天下り先でもある。真紀子さんはそこに切り込んだ。少子化と知りつつ、小泉政権下の規制緩和で増え続けた大学新設はもう止めて、税金は公立小中学校にまわされるべきですね。防災対策も含めて。