重陽の節句 菊酒 八咫烏

今日は「9」という陽の数字の重なる重陽節句。五節句の一つに数えられ、宮中でも一般でも祝いの日とされてきた。菊酒@重陽の神事厄払いの菊酒が、上賀茂神社でもふるまわれた。

烏本殿で祭事があった後、平安時代から続く伝統行事が行われる。主役は烏。ご祭神の祖父が天皇の遠征の際に八咫烏(やたがらす)に姿を変え先導したという故事から来ている。

ここで重要なのは、「3」という数字。境内の細殿前庭で、白い装束に烏帽子姿の刀祢が烏のごとく、三三九躍、横跳びをし、立砂に弓矢を置く。座って「カーカーカー」「クォークォークォー」と3度、烏鳴きをするのである。

子ども2その様子は宮司とともに葵祭にご奉仕された斎王代がご覧になる。その後、子どもたちが清められた土俵で相撲をとる。

こんな日は、菊文様の装いをと考えるのだが、持っているのは袷の色留袖だけ。絽ちりめんの着物とか名古屋帯があれば良かったのだけれど、菊好きではないので、持ち合わせていない。重陽の節句のために1本欲しくなってきた。もっといえば、ヤタガラスの帯に出会っていたのに、当時は価値がわからず、若冲の雨龍図を選んだ私である。