2013年12月 幾何学お召し+矢絣襦袢@京都展

書展2013今年は最澄の「久隔帖」を臨書しました。京都に来たら、ほとんどのお寺が天台宗であることに驚いたものです。比叡山の御膝下なのだから、当然といえば当然ですが・・・。「久隔帖」は最澄から空海(体裁は弟子の泰範)に宛てた尺牘手紙。国宝。冒頭の「久隔清音」から「久隔帖」と呼ばれています。
京都の書展最終日。昨日の体調では、和服を着る気力をもてるかどうか微妙でした。書展へは着物で行くと決めているのに、です。しかも、今年は仕立てたばかりの母のお召を着ようと張り切っていたのです。
赤いお召は洗い張りにした後、丸められた状態で、押入れのガンガンの中で眠っていたもの。赤は私の好みだけれど、この幾何学が初心者には難しい気がして、最近まで手を付けないできました。けれども、この矢絣の襦袢を三越のセールで1万円で手に入れて、急きょ仕立てようと思い立ったのです。
帯はアンティークのお店でハギレ的扱いをされていたもの。表は竹と花、裏は橘。実際、だらりの帯として仕立てられているので、とても自分で結べません。作り帯にしました。