2014年9月 観月茶会、重陽の節句

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昨年の重陽の節句には、この着物の存在をすっかり忘れていた私でした。こういうオーソドックスな着物は私好みではありませんが、菊文様ということで袖を通したのです。
奇数(=陽)の最高数「9」が重なる重陽の節句には、菊のお酒をいただきます(写真は昨年のもの。上賀茂神社でふるまわれた菊酒)。だから、菊の文様なんです。上賀茂神社での「重陽神事+烏相撲」には、菊かヤタガラスをまといたくなる。でも、9月9日ではあまりに暑い。だから、菊が描かれた絽を選んだのでした。この日は斉王代とその関係者も列席されるため、結果的には、はんな菊酒@重陽の神事-150x150り系の着物で大正解でしたけど。
京都では観月会があちこちで催されます。今年の中秋の名月はあまりに早く、重陽の節句の前日でした。よって下鴨神社の茶会にも同じ着物で出向いたわけです。
灰緑帯2★-83x300
そもそも、この秋草文様の絽は、この季節のお茶会などで必要かも、と買いおいたのでした。肩のところに撫子、裾には菊のほか萩も描かれています。
たいまつ個人的には9月初旬までは薄物が大丈夫と解釈しているものの、京都でも許されるかどうか実は不安でした。しかし、観月茶会に出られり方々なのでしょう。午後に街中で絽の着物を召されたご婦人を何人も見かけたので、胸を張って夜に着用したのです。欲を言えば、半襟を少し渋い色にできるとよかったのですが。
帯の写真を撮るの、忘れました。別の着物と合わせた過去写真でお許しを。
 追伸:二葉葵が神紋の上賀茂神社と下鴨神社なのだから、葵祭同様、葵文の紗袷でも良かったかも。こちらは来年の課題に。