疑問はいっぱい、でも大丈夫と信じよう

 日本人は凄い。熱い気持ちがこみ上げてきて涙したのは、昨日の朝だった。計画停電の二転三転に怒ることなく、静かに協力するなどとは日本人でなければ出来ない。

けれども、東京電力の記者会見を見ていたら、次第に怒りがこみ上げてきた。原発を扱いながら、最悪の事態のシミュレーションが何もできていなかったのだ。社長の話し振りを見ていたら、広報の対応のひどさが理解できた。トップがこれでは・・・。

平岩外四とか那須翔とか、かつての社長だったら、こんなお粗末な反応はしなかったのではないか。もっと危機管理対策はできていたと推察する。電力会社の役員は、原発の近くに家族を住まわせることを義務付けるように、株主が要求すればよかった。家族が人質なら、常に住民目線で安全対策が練られたのだから。

海外にいる知人が原子炉冷却のために消火栓が使えなかったのかと話していた。地震でやられたのかもしれないが、本当は真水で冷やすことが大切なのだという。

日本政府はいまごろ米軍に冷却の応援を依頼したらしい。アメリカから早々に申し出があったのに、断ったのは菅政権だ。事態が落ち着いたら、この責任は追及せねば。

東京電力の初期対応に、菅総理が自分が来るまで待つように指示を出したという説がある。それが本当なら、彼の責任は半端でない。東京電力社長の投げやりな態度は、そうした政府との板ばさみかもしれない。危機を脱したら、責任の所在を明らかにすべきである。

そういえば、岩手出身の小沢一郎氏はいま、どこにいるのだろう。選挙民のために何をしたのだろう。フランス人同様、まさか西に逃げたりしていないと信じたい。

とまれ、原子炉事故は大きくならないと皆でイメージしよう。大丈夫と全員がイメージすれば、物事はそちらに動くものである。