東京で初観音

18日は観音様の日と知ってからは、京都では六角堂を訪れて手を合わせる。ご本尊は如意輪観音だ。

今月は東京にいる。さて、どこに参拝しようか。すぐに思い浮かんだのが浅草の観音様だったが、ちょっと遠い。麻布界隈で探してみたくなった。すると、驚いたことに南青山にあるではないか。永平寺別院の長谷寺(ちょうこくじ)にある観音堂に、十一面観音が祀られているとわかった。麻布大観音と呼ばれる、10メートルの日本最大の木造観音が祀られているのだ。しかも、14時から例祭が斎行されるというので、参列した。

ここの長谷寺には、雲水が滞在する。一般人の座禅体験の機会もあり、10年以上前に一度だけ参加した。頭上には、道元さんの「普勧坐禅儀」が掲げられていた。書塾で臨書したばかりだったので、なんだか感激したのを覚えている。が、観音堂があるとは知らなかった。

昨年は奈良の長谷寺(はせでら)に初めて詣でて、十一面観音さまに手を合わせた。今回初観音に東京に居合わせて、長谷寺(ちょうこくじ)に参拝できたのも、無関係でないかもしれない。

思えば、私が幼いころ、大須観音から遠くないところで育ち、離婚してからは西麻布で過ごし、いまは六角堂付近で暮らしている。ずっと以前から、観音さまにお守り頂いてきたのかもしれない。改めて、ご縁に感謝。