もしも米軍基地がなくなったなら・・・?

米軍基地がなくなったら、どうなるのだろう。
そんなシミュレーションをするのがマスコミの役割と思ってきたが、昨夜のフジテレビMr.サンデーでそれを取り上げていたのが興味深い。もっと色々な番組で議論すべきだ。
このままいけば、アメリカが日本を切り捨てることも十分にありうるのだが、そのとき日本政府はどうするのだろう。
当然、自衛隊を国軍化する声も出てくるだろうし、非武装中立国として貫き、自国防衛だけを考える選択もある。そうしたことを、米軍を追い出してから考えるのではなく、いまごろから議論すべきではないか。選挙の争点にしてもいいくらいだ。
それに、沖縄経済はどうなるのだろう。フィリピンのスービックのような経済特区にすることで、米軍施設で働いた人々全員に、平均年収400万円の仕事がまわるとは思えない。これまでのように無税とはいかないし、米兵が町に落としたお金も当てにはできない。電力もガスも需要が激減する。政府からの補助金が打ち切られれば、地元のゼネコンはたちまち経営難に陥るはずだ。
沖縄の問題は、市民の嘆きだけでは見えてこない。そうした声を利用して、誰がどう潤ってきたかを考えてみる必要がある。歴代の首長たちが全員、市民の味方とは限らないと私は考えている。