2016年6月 八咫烏の帯 on 向日葵文

先日、向日葵が咲いているのを見たのは、先日訪れた伊勢でしたか。そろそろ京都の花屋店頭にも向日葵の切り花が並ぶようになりました。
向日葵紋の単衣は、今頃がふさわしいのでしょうね。この着物は、実は羽織だったようです。洗い張りをしたらしく、母の箪笥に丸まっていた反物を、染抜きの後、仕立てようとしたところ、羽尺とわかり、真っ青になった私です。だって、いつ着るのでしょうか、向日葵文の羽織なんて。絽ならともかく、暑くて暑くて、平成のいまでは、出番がありません。だから、黒の布で継いで、着物として仕立てたのです。京都なら、どうということない仕事ですが、東京の呉服屋さんは困っていました、私の無茶振りに。いまとなっては、懐かしい思い出です。この日、帯留は黄色の向日葵にしてみました。帯締と帯揚げは、葉っぱの色で。
例の八咫烏の帯、黒白には合うはず。上賀茂での歴史研究会に行く途中で雨に降られましたが、参集殿にて撮影。神紋の二葉葵とともに、八咫烏の帯をカメラに収めてもらったのですが・・・。
襦袢は、蜘蛛の巣文の絽(右は袖から少し見えている写真)。