菖蒲と蓬@端午の節句

屋根の上の菖蒲菖蒲湯2014菖蒲@神官菖蒲の少年たち馬の菖蒲1子どものころから日本にいるときは菖蒲湯を欠かさなかった私。でも今年の菖蒲湯は特別でした。上賀茂神社からのおさがり「菖蒲と蓬」を湯に浮かべたのです。これで5月の邪気祓い、完璧。

5月5日の端午の節句。端の午、つまり5月最初の午の日という意味でもあります。陰陽道としても、奇数が二度重なるので重要なのです。神官だけでなく、競馬会の馬も乗尻(騎手)も、菖蒲&蓬を腰につけています。

京都では、香りの強い菖蒲と蓬がセットなのです。『枕草子』には「節(せち)は五月にしく月はなし。菖蒲・蓬なるかをりあひたる、いみじうをかし」とあります。いまでも老舗によっては菖蒲と蓬を家の軒に挿して邪気を祓います。農家では、蔵の屋根の上にこれを置くことで、蔵を清め、五穀豊穣を願ったとか。今回は上賀茂神社の社殿の屋根だけなら、と撮影許可を頂きました(↑)。

上賀茂神社は来年、式年遷宮。これから本殿は檜皮葺き社殿の屋根葺き替え作業に入ります。いま神社に行くと、本殿に使われる檜皮に自分の名前を書くことができるので、ぜひお勧めします。