2016年4月 白大島に桜菖蒲文の帯


とある文化サロンにお招きいただき、何を着るべきか大いに迷いました。
日本の伝統文化のプロが集う会で和服であるべきだろう。さりとて、新参者の私が派手な着物でも失礼だろうし、日中、やすらい祭で着た小紋に蝶は若づくりに感じられ、付け下げも格が高すぎる気もして、桜をまとっていいものかどうか、季節先取りとは、どんな文様なのか。はてさて。
結局、桜と菖蒲が刺繍された帯を締めました。名残の桜へのリスペクトと、菖蒲を待ちわびる気持ちをこめて。
会場に行ってみて、なるほど、でした。お着物は桜の花びらが描かれたものが多く、帯は桜あり桜なし。中でも、井上八千代先生の、蝶が何匹も重なって飛んでいる帯が素敵でした。花びらが舞い散る中、蝶が飛び交う。前回ブログに描いたことと一致します。写真に収めたかったけれど、初めてお目にかかったばかりで、さすがの私もお願いする勇気を持てず戻ってきました。
そう、桜散るころには、花びらをあしらった着物が好まれるのですね、きっと。、これからは目がそれを追ってしまいそうで怖い。思えば、着席で上半身だけ見えるんだから、例年着ている夜桜文のほうが良かったかも。反省をこめて、昨年、その着物を纏った写真も掲載します。