2007年8月 雨あがり

「雨あがり」と名づけられたこの夏帯は国連協会のパーティで初お目見え。102歳で亡くなった名人95歳の時の渾身の作品。二度と織れないからと断られたのを数年かけて口説き落として、「誉田屋」さんに譲っていただきました。
蜘蛛の巣の水滴は銀糸で掬っているのですが、それを織りながらどの位置に入れていくかが名人芸。タイトルにふさわしく、抜けるような青空色の絽で。