2016年7月 玉三郎さんを観に丹後へ

たんご2丹後日帰り。なのに和服にしたのは、玉三郎さんへの礼儀です。東京の歌舞伎座でも、玉三郎さんが出演されるときは、恥ずかしくない着物を選ぶようにしておりました。
はるばる丹後に玉三郎さんがいらしたのは、和久傳の大女将の尽力。和久傳の森十周年を祝ってのこと。
丹後は和久傳発祥の地。丹後ちりめん全盛期に売る人買う人が集まり、不夜城とまで言われました。ところが、呉服産業衰退で危機感を募らせた大女将が、京都高台寺へと進出。料亭を始めるのです。いまや押しも押されぬ京都の料亭和久傳。他方、旅館は閉じることを余儀なくされ、地元で署名運動がおこったほど。「必ず帰ってきます」との約束は、丹後に工房を建て、植樹で和久傳の森を作る形で実現しました。その十周年を記念して、玉三郎さんが舞ったのです。料亭席から始まった友情物語。