2014年5月 取材には単衣の留紺お召しに綴帯で

DSCN0031葵祭に向けて、カメラを持って奔走するため、ずっと洋服にしておりました。報道陣に紛れると、顰蹙を買うからです。それでも神事となれば、せめて和服にしたいもの。そういうときは着物の色のトーンを落とします。
この日は下鴨神社の御蔭祭。御蔭神社から神さまを神馬にお乗せして下鴨神社に参進する神事です。あいにくの雨模様。比叡山の麓の御蔭神社から赤宮神社に向かう写真は昨年撮影したので、糺の森で東遊びを披露するのを撮影するために下鴨神社を訪れました。天気予報は雨。なのに、持ちこたえていたので、和服にした次第。
河合神社に着いた途端、スタッフが携帯で話す声が聞こえてきました。「切芝は止めて、舞殿になるのですね」。えー、がっかり。境内の中にある舞殿に変更するというわけです。
神馬によって御蔭神社から降りてきた神様が無事に神殿に遷られた途端、大粒の雨が振り出しました。100円ショップでゲットしたレインポンチョをかぶり、レンズを向けた私。
この単衣のお召しは袖丈が一尺五寸。母の若いころのものと思われます。綴帯は私のために用意されたのか母のものか不明。20代の頃、よく締めていました。京都でも可愛いと評判です。当時、これにあわせていた着物を遺品から探していますが、みつかりません。どこへ消えたのでしょうか。