2017年2月 紀元節はヤタガラスの帯を締めて


今日は建国記念日。「和」に浸った一日。
上賀茂神社で紀元節の神事に参列し、弘道館で近江にまつわる歴史の講座を聞き、伝統工芸館で卒業制作を見て、昼食をとって着替えてから、日曜日が最終日の楽茶碗@近代美術館へ。
神事の後、雪化粧した境内で繰り広げられた蹴鞠の様子をカメラに収めたい欲求はあったのだが(装束の例年から刷新された気配)、蹴鞠自体は御所、下鴨神社、上賀茂神社それぞれ見ているので、歴史講座へ。琵琶湖の北はとても面白い地域だ。山本益弘さんに同行して余呉湖の徳山鮓で熊を食したのが、一年前の今日。戻ってきてから、上賀茂神社に参拝して御神籤を引いたら、まさかの凶。神社で凶が出たのは生まれて初めて。ショックだった。熊は神だから、食してはいけなかったのだろうか、紀元節に参列しなかったのを神が怒っているのかなどと落ち込んだこともあり、今年は、紀元節の神事をはずせないと考えていた。
なにせ紀元節は、神武天皇即位の日。なのでヤタガラスの帯をしめて参列。神武天皇東征に際し、上賀茂神社の別雷神はの祖父賀茂建角身命(たけつぬみのみこと)がヤタガラスとなって先導されたという故事から、賀茂社ではヤタガラスは特別なのです。ちなみに御神籤は中吉でした。
光琳梅 襦袢 IMG_4924茶友の新谷さんが館長を務めるご縁で伺ったのだが、卒業制作展は予想以上に楽しかった。袖口から見える襦袢は、光琳梅。昨年の琳派キャンペーンで紫織庵が作ったものです。