神幸祭 神輿巡行

西御座@南座西御座@石段下 (1)昨日こそが祇園祭。

午前中の山鉾巡行が終わると、いよいよ本番、神事としての祇園祭です。御神霊から遷された神輿三基のうち、西御座は錦市場の男たちが担ぎます。八坂神社を出て祇園をまわった後、四条大橋を東に少し入り、北上していきました。

これまで何度も祇園祭の季節に京都を訪れていたのに、山鉾巡行しか見てこなかった私。実はこの神輿巡行こそ、祇園祭の神髄なのです。山鉾巡行は、そのための露払いのようなもの、だそうです。

三基の神輿は氏子界隈を巡行し、最後は四条にある御旅所に迎えられます。「ほいっとー、ほいっとー」という掛け声が特徴。最初は控えめの声も、3時間後に御旅所に着くころにはものすごい迫力で、圧倒されます。

山鉾巡行

山鉾巡行先頭を行く長刀鉾は、お稚児さんが注連縄を切った後、四条通をゆっくりと巡行し始めます。斎竹に張られた注連縄は、神域と人間の領域の境、結界です。山鉾巡行は、神の使いであるお稚児さんがこの注連縄を切り落とし、神域に入るところから始まるのです。

一目、その姿を観ようとしたばかりに、御旅所(八坂神社を遥拝する出張所)の観覧席に着くのが遅れました。空いている席はあるものの入口のあたりが混んでいて、立ったまま撮影していると、宮司さんが気づいて、導いてくださいました。

山鉾巡行では、それぞれの町に潜む疫神を集め、御旅所に封じ込めるのだとか。ここでは、各山鉾の代表者が祓を受けます。結果、町が清められるわけです。

写真は御旅所からの撮影なので、太平の舞のショットは撮れませんでしたが、お稚児さん、どうしてどうして、堂々としています。太平の舞の意味は、疫病退治。新しい町を通るたびに披露し、両脇を固めるカムロたちが団扇でそれを広めるのです。

 

 

 

 

2013年7月 雪華の夏帯@祇園祭宵宵山

のれん前★のれん後★この季節に便利な絽の着物に、この帯は少しきついのではないかと躊躇がありました。けれども、この帯留をみつけて、着物とつなげることに成功しました。右の写真をクリックして拡大状態でみてください。
白地に赤のドットです。もともと濃い紫のドットを持っていたのですが、井澤屋さんの祇園祭セールで、赤とターコイスブルーを買いました。
この雪華の帯は誉田屋製です。これまで地に青がないと駄目だと思っていたのですが、目が慣れたのか合うように思えてきました。暑い夏には、この雪華がいいのですよね。誉田屋さんも庭に氷柱を置いて涼を誘っていますが、帯も同じです。
このバックショット、先日のカメラマンさんのアイデアの真似です。でも、祇園祭の間、暖簾がいつもと違うところに下げられていたので、あのときほどの光のインパクトは出せていません。あくまで、帯の紹介ということでご覧ください。

宵山ハイライト

舞妓さんに囲まれて-300x225

宵山には八坂神社周辺でお茶会が開かれます。お運びをされていた舞妓さんと写真撮影。夜は神輿に遷されたご神霊にお囃子が奉納されました。そして、明日の晴れを祈って、町を練り歩くのです。
長刀鉾@宵山2

宵宮祭、そして橋弁慶山@宵宵山

八坂神社では夜、ご神霊が神輿に遷されました。境内が突然真っ暗になって、それまで屋台を含めてにぎわっていた境内が嘘のような静けさに包まれます。月明かだけが手がかりの中、本殿から舞台の上の三基の神輿ご神霊が遷された後、いきなり灯りが点された写真が左。空には半月が輝いていました。その後、橋弁慶山にお邪魔して、牛若丸と写真撮影。

宵宮祭橋弁慶山

長刀鉾@宵宵山

女人禁制2★★ この提灯の奥に、行ってみたいですよね。

山鉾巡行の先頭を切る長刀鉾。お稚児さんや囃子方が乗る鉾の中へと続きます。女人禁制標識

長刀鉾 麒麟宵宵山には、その町会所に上げていただけるのですが、残念ながら、女子はここまで。鉾には乗れません。女人禁制なのです。

雨の宵宵宵山

紫織庵@祇園祭越後上布を着て出かけようとしたら、いきなり雷、土砂降りの雨。八幡山の清祓式を見せてもらうつもりだったのに、どうしよう。洋服に着替えても間に合わない。ならば、防水加工をしている絽の夏コートを着て出かけるしかあるまい。結果、私が到着したときには、ちょうど終わったところ。
それにしても、何だろう、この天気。いったん止んで、また大降り、その繰り返し。雨で涼くなったのに、コートを着れば、やはり汗ばんでしまう。人が少ないのは嬉しいのだが。

雨のせいで写真撮影もままならない。ご紹介できるのは、夜に訪れた紫織庵

での写真。床の間には、鉾を描いた軸と粽が飾られています。

着物は祖母の越後上布ですが、襦袢は紫織庵で買った小千谷の絽麻。もう二度と織れない、これが最後の1枚と聞いて、購入。初めて袖を通してみて、驚きました。ぜんぜん違います。まとった瞬間から、肌ざわりが。デパートで買った絽麻の襦袢地と。雨だったので、この上に絽の雨コートを着ているのに、すがすがしいんです。

雨が止んだら、若者と中学生たちで、ものすごい賑わい。明日もお休みだから、今日は夜更かし大丈夫なのよね。

2013年7月 越後上布@祇園祭

紫織庵@祇園祭祇園祭宵山に紫織庵さんを訪ねました。床の間には、鉾を描いた軸と粽が飾られています。
着物は祖母の越後上布ですが、襦袢は紫織庵さんで買った小千谷の絽麻。「職人がいないから、もう二度と織れない」、「これが最後の1枚」と聞いて購入。今回、初めて袖を通してみて、驚きました。ぜんぜん違います。まとった瞬間から、肌ざわりが。デパートで買った絽麻の襦袢地と。雨だったので、この上に絽の雨コートを着ているのに、すがすがしいんです。
紫織庵@祇園祭3
そして、帯。これは既に和久傳で麦文の着物にあわせて締めていますが、これも紫織庵さんで誂えました。観世水文が織られていたのを見て、この色に染めてもらったのです。
帯締は四条の井澤屋さんの祇園祭セールで買いました。白地にターコイスのドットです。
この3日後の、山鉾巡行は、同じ組み合わせて観ています。巡行を終えて新町通りを山鉾が通っていくのを、ある方のお宅の2階で拝見したのですが、途中で、俳優のアラタさんもやってきました。

思いがけず静かな宵山モード

北観音山13日夜祇園祭の宵山は原則14日から。でも、3連休が今日から始まった今年は、前倒しにした山鉾も少なくありません。ルール違反という声もある一方で、屋台も出店も無く静かで、お囃子だけが響く、艶っぽい夜となりました。雨によって清められ、過ごしやすくなったのも幸いでした。

三井家や伊藤家(松坂屋)などの有力な商家が多かった町です。一昨年までは松坂屋の幕が張られていましたが、取り壊され、現在、ホテル建設中です。三井家の跡地は病院になっています。

北観音山は「上り観音山」ともよばれ、1955年までは、後祭りの先頭をいく曳き山でした。山内に楊柳観音を安置し、その象徴として後方に大きな柳枝をだしています。巡行が終わって戻ってきたときに、この柳をもらい、粽にまきつけると、無病息災、縁起がよいようです。

 

 

社参の儀

社参の儀。13日の朝、お稚児さんは白馬にまたがり、四条通を八坂神社に向かいました。稚児係に袖を持ってもらい手を清め、神事を経て神の子になった後は、地に足をつけてはならず、「強力」の肩に乗って移動(写真最後)、もしくは、こっぽりを履いて暮らすのです。女性と接触するのも駄目。お母さんともおばあさまとも。

長刀鉾から八坂神社下祇園手水強力さん