プラダ・ワンピース@アマンでバースデイ

今年は大手町のアマンで誕生日を祝ってもらいました。

数年前にホノルルで購入したプラダのワンピース。ニンフ二人が向き合う形の襟元にご注目あれ。合うボレロがみつからず、アメリカのどこかのH&Mでみつけた紫のニットを羽織って。

雨が降りそうだったので、靴はフェラガモにしてしまいましたが、NYで買う羽目になったゴールドのバッグとの相性や、アマンという空間なら、写真のプラダ靴でも大丈夫だった風。あまりの美しさに、同じくホノルルで買ってしまったんです、ちっとも実用的ではないのに。オブジェと思しきこの靴が陽の目を見るとしたら、こういう空間でないとねえ。ホテルで履き替えれば良かったかなあ。

2015年8月 花火文の帯 

★IMG_6360茶狂会2015088月の茶狂会には、母の絽の小紋に花火の帯で。
当初は、紗の着物に龍の帯とか、北斗七星の帯とかを候補にしていたのですが、前日までの東京の残像の影響を受けたのです。麻布十番のお祭りと多摩川の花火が同じ日だったようで、浴衣姿の若者を大勢見かけました。
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IMG_6347150823茶狂会

2015年8月 朝服の龍文

中国の朝服の生地から作られた帯。だから、五本指の龍です。IMG_2728
本当は、この帯を締めて、山鉾町会所を訪れ写真を撮りたかったのですが、嵐のため、断念。家で試着してみました。
着物は紗。母が用意してくれたもの。地紋は小さな撫子花。二十代のときだから、袖丈が一尺五寸なんです。

大文字の送り火で

IMG_2695大文字自宅から大文字が見えるんです。今年も一人静かにしんみりと故人を送り、ご先祖さまに感謝を捧げました。

送り火は、東山の大文字に始まり、西へ西へと点していきます(極楽浄土説)。大文字点火の後、北上して「妙法」を観るのも悪くないのですが、昨年から点火の時差が10分から5分に縮まり、移動時間が勿体無い。途中、最上階の廊下からわずかに船形の炎が見えるのを確認し、結局、今年も自室から眺めつつ、静かに手を合わせた私です。

京都には感謝の入り口がたくさんあるんです。とりわけ、人々のご先祖意識が高まる五山の送り火は大切な行事です。でも、それを継続することがどれほど大変か。保存会や関係者に、改めて感謝します。IMG_6269妙心寺

午前中は、妙心寺で塔婆を書いてもらって(戒名について従弟から連絡がないので俗名で)鐘を撞き、母方の祖父母と叔父を送りました。昨年、一昨年は妙心寺でお迎えもできたのですが、今年は都合がつかず、送りだけさせてもらいました。私が生まれる一ヶ月前にこの世を去った祖父のために、祖母は熱心に名古屋から妙心寺に通っていました。京都にいる初孫の私としては、お盆のときだけでも、ご挨拶させてもらうことにしています。

 

玉音放送が流された日は晴天でした

今夜、東京から戻りました。

70年前の今日、東京は晴天でした。玉音放送が流されて外に飛び出した女性も子どもたちも、あの日の太陽の輝きをはっきり覚えています。

これで戦争が終わった。もうB29におびえることはない。新しい時代が始まるんだ。開放感でいっぱいだった。そう私に語ってくれました。

でも、本当の終戦は9月2日です。

詳細は『ワシントンハイツ』(新潮文庫)でご確認ください。

 

かんさい情報ネットten

よみうりテレビの夕方のニュース番組「かんさい情報ネットten」に呼んでもらいました。皆あったかくて、いい感じ。とりわけ最初に迎えてくれた女性APの女性の笑顔がいいわあ。清水健キャスターも優しいの。細かい気遣いに、感激しました。

水曜日の「街かどトレジャー」、家にいるとつい、見入ってしまいます。興味のあるネタだと、後追いで取材に出かけたこともあるくらい。ますだおかだ増田さん、大人気らしい。

詳細は、後ほど。とりあえず、ご報告まで。

2015年8月 雪華文で涼をとる

宮本組1
今年の夏も大活躍だった組み合わせについて、知り合いによる昨年の目撃談をご紹介します。
京都の烏丸三条みずほ銀行前で信号待ちをしていた私の後ろにいた女性が二人、こんな会話をしていたそう。
「夏に雪華、しゃれてるね」
「どんな人が締めてはるんやろ」
すぐに信号が変わり、私が足早に去ったので、幸か不幸か、二人は私の顔を確認しないまま。
知人のコメントはこう続きます。
お二人は、暑い夏に雪文を持ってくる価値がわかるセンスを持ち合わせていたようだ。私の後姿には花街のお姉さんのような色気が漂っていなかったために、どんな人か興味がわいたのではないか、と。
祇園祭では室町界隈にある町屋の夏座敷で、縁側に氷柱が置かれていることがありますが、夏に雪の文様を持ってくるのも、和服ならではの涼のとりかた。実に楽しいです。

誕生日によせて

誕生日はひっそり静かに過ごしたいと考えた時期もありましたが、 ここ数年は、素直に、生あることに感謝する日としております。

今年は特に、戦争で犠牲になった方々へ思いを馳せるこの季節に 自分が生を受けたことの意味を噛みしめつつ、 日本の伝統文化と近現代史の、次世代への伝え手として 気を引き締め、ますますの精進を誓ったところです。

誕生日を機に、これまでHP内に掲載してきた和服の記録から、ダイジェスト版「きもの適齢期」をFBで公開することにしました。お立ち寄り頂けましたら幸いです