
「いい色のお着物ね」と言ってくださったのは、新潮ドキュメント賞審査員の桜井よしこさん。「帯揚げは?」蜘蛛の巣で、襦袢も蜘蛛の巣文なんです。
10月5日はまだ暑く、着物は昨年と同じ母の若い頃の単衣ですが、辰年の今年は若冲の「雨龍図」の帯。誉田屋製です。ホテルオークラのロビーの照明がピンスポットなので、見にくいかもしれません。帯前は雷が描かれていますが、地味なので帯留は龍の翡翠を持ってきました。山梨の土屋さんで購入したものです。
小林秀雄賞審査員の橋本治さん。『ワシントンハイツ』には、橋本先生にご紹介いただいた証言者が二人登場しています。数年前のこのパーティがきっかけで、ご縁をいただいたのでした。
投稿者: AKIO Satoko
新潮ドキュメント賞パーティ
中間層は苦しい
BBC取材に答えるアメリカ人。金持ちはオバマに不満でロムニーを支持。中間層は誰を支持していいか悩んでいる。オバマは貧困層に手厚いが、中間層は取り残されているからだ。日本も同じ。生活保護を受けないで自分で頑張っている中間層が一番苦しい。
十六夜の月
日本が発信すべきこと
中国の国連での反応は想定内。日本人が彼らに品格がないと批判したところで、中国は着々と国際世論を味方につける策に出る。アフリカの国々は中国からODAを供与され、経済危機のスペインも中国の支援を受けている。ほかの国の人々は尖閣の歴史を知らないのだから、声の大きい方に耳を貸す。
いま日本がやるべきことは、冷静に国際社会に向けて日本の貢献を発信すること。平和憲法を持ち、核武装せずODA外交を続けた日本の存在がアジア地域の発展・平和につながったこと、中国の空港が日本の経済援助で造られたことも発信すべきだ。中国の若者たちは、そうした事実を知らされていない。twitterより
パフスリーブ4
子どもたちの領土問題
以前、父親の仕事で中国の学校に通った日本の少女は、韓国から来たクラスメートから「竹島は韓国のもの」と喧嘩を売られた。知識のない日本の小学生は戸惑うばかりで同意しなかったところ、ひどい苛めにあった。あげく「竹島は韓国のもの」と認めて、苛めが止まったという。
「お母さん、尖閣は中国にあげちゃえばいいのに」と自分の子どもが言い出したと日本の母親が言う。中国で愛国教育を受け、いまは東京の公立校に通う中国人クラスメートと喧嘩したくないからだ。領土問題を知らない日本の子どもたちに、大人は何をどう教えたらいいのだろう。 Twitter
反中デモは得策ではない
昨日、東京で反中デモがあったようだが、絶対に止めるべきだ。相手の土俵に乗ってはいけない。海外にその映像が配信されれば、中国が国際世論を盛り上げるのに有利に働く。何より、海外にいる日本の子どもたちが、学校で中国の子どもから報復を受ける。野田総理の作った導火線に油を注ぐのは止めよう。 Twitterより
総理は戦争を避けられる人に
自民党総裁候補たちの話は落ち着いて聞ける。もちろん異議もあるのだが、2世3世も捨てたもんじゃないと思わせる。できれば311の時、自分が総理だったらどうしたかも語ってほしい。未曾有の災害時に国民を守る決断力があるか、隣国との戦争を避ける頭脳があるか、が総理に求めるポイントだ。
日中関係をこじらせた民主党の責任は大きい。一触即発、一つ間違えば戦争への導火線を作ったのは911に尖閣国有化を閣議決定した野田総理だ。しかし、話をじっくり聞けば、安倍さんも石破さんも、その小さな火に油を注ぎそうで危険な要素はある。
かくなる上は、日本国民は戦争だけは避けたいと心から念じることしかない。戦争になれば、何が起きるか、ぜひシミュレーションしてほしい。『ワシントンハイツ』の最初の3章には、空襲の実態を書いた。『スウィング・ジャパン』では、アメリカ国内で親中・反日の空気が作られていく過程を書いている。ぜひ読んで欲しい。戦争をなんとか避けたいと思うはずだから。
お彼岸に日本の無事を祈る
「暑さ寒さも彼岸まで」とは、よく言ったもの。秋分の日の朝は、さすがに汗ばむことなく、さわやかに目覚めた。今日まで無事に生きれこられたことを、ご先祖さまに感謝。名古屋まで行けないので、せめて東京近郊にある両親のお墓参りに出かけることにした。
その前に、自宅の神棚の榊を買おうと青山墓地下の花屋を訪れたら、墓参の人々でごったがえしていた。かくも多くの人々が先祖供養をしているかと思うと嬉しくなる。私がこの花屋で榊を買うのは、ここの榊が特別だからである。青山墓地は明治政府が神道のために造った墓地。だから、お墓にお供えする榊がたくさん仕入れられ、質が違うのだ。
こうやって皆がご先祖さまに思いを馳せることで、日本が再び戦渦に巻き込まれないよう守ってもらえるといいなあ、と私は心底考えている。だが、他方、青山にはこんな光景もあった。
乃木坂駅の近くの青山公園。この小さな公園が日の丸で埋まっていたのは、右翼系の人々の集会が開かれていたからだ。いまにも中国と戦争をしそうな勢いである。しかし、この中のどれほどの人が知っているのだろう。その公園の向こうに米軍のヘリポートがあることを。
もしかすると、日米安保があるから、この場を選んだのだろうか。日本の右翼が親米だから米軍施設は歓迎なのか。しかし、本当に愛国なら、戦争を避けて、国土と日本人の命を守るのが筋ではないのか。戦争をした結果、待っているのは、日本民族の血が耐えることと国土の荒廃しかないことを、わかっているのだろうか。
対中国ということでは、日米関係は大切だ。しかし、日中が戦争をして本当に喜ぶのは、アメリカとイギリスであることを忘れてはならない。ロシアはもっとしたたかに漁夫の利を狙っている。




