水玉のワンピ

昨日、またひとつ歳を重ねてしまった。誕生日が嬉しくなかった時期もあるのだが、311を経て、今日まで生あることにひたすら感謝である。

今年は神宮花火が誕生日と重なり、前半の30分を自宅から眺めてレストランへと移動。かつてテラスから堪能できた神宮の花火も、間に大きなビルが建ってど真ん中が隠れ、大きな花火しか鑑賞できなくなった。

さて、イタリアンといえば、キャンティからアピアに転向というのが業界人のパタンだが、ある時期、銀座のエノテカ・ピンキオーレにかぶれ、ここ数年、私は広尾のラ・ビスボッチャがお気に入り。穴ぐらのような店の造りと日本語カタコトのイタリアン人のせいで、現地にいるような錯覚に陥る。

 

スカート部分がかわいいワンピは1990年、東欧取材の途中、「西側」の空気が吸いたくなりワールドカップに沸くローマに立ち寄って衝動買いしたもの(ボレロはユキ・トリイ)。手袋も専門店で購入。LVと草間弥生さんコラボで水玉が流行りの今年、22年ぶりに復活。巷でいわれるような「3年着ない服は捨てろ」というのは、私には向かないゆえんである。

誕生日には感謝を

昨日、またひとつ歳を重ねてしった。誕生日が嬉しくなかった時期もあるのだが、311を経て、今日まで生あることにひたすら感謝である。

 今年は神宮花火が誕生日と重なり、前半の30分を自宅から眺めてレストランへと移動。かつてテラスから堪能できた神宮の花火も、間に大きなビルが建ってど真ん中が隠れ、そこからはみ出る大きな花火しか鑑賞できなくなった。

 さて、イタリアンといえば、キャンティからアピアに転向というのが業界人のパタンだが、私はある時期、銀座のエノテカ・ピンキオーレにかぶれ、ここ数年、広尾のラ・ビスボッチャがお気に入り。穴ぐらのような店の造りと日本語カタコトのイタリアン人のせいで、現地にいるような錯覚に陥る。

写っていないスカート部分がかわいいワンピは1990年、東欧取材の途中、「西側」の空気が吸いたくなりワールドカップに沸くローマに立ち寄って衝動買いしたもの。LVと草間弥生さんコラボで水玉が流行りの今年、22年ぶりに復活。巷でいわれるような「3年着ない服は捨てろ」というのは、私には向かないゆえんである。

ニュージーランド火山噴火

ニュージーランドのトンガリロ火山、115年ぶりに噴火。このニュースを対岸の火事と思ってはダメ。311の直前に、ニュージーランドの地震があったことを思い出して。地下は環太平洋で連動している。アメリカ西海岸やハワイにいる人も要注意。避難場所を想定しながら、地球に自然に感謝して日々を過ごしましょうね。

米国の広島調査

いつも8月6日の朝には黙祷。小学生代表者の「平和への誓い」を聴いて涙する。だが、昨日はその時間は新幹線で移動中。今朝You Tubeで確認した。広島の子どもたちは命の重さを知っている。それが全国の小中学生に伝わり、いじめの抑止力になるといいのに。

ところで、アメリカは戦後すぐ戦略爆撃調査団を広島・長崎に送り、原爆の効果を調査。その通訳を担ったのが日系二世だった。『スウィング・ジャパン』第4章、149頁

ラリマー@ビストロSMAP

綾小路きみまろ@ビストロSMAP。そこまで言ってもいいの? きみまろ氏の中高年いじりトークに、戸惑うSMAPの表情が面白かった。
勝ったキムタク組に贈られたのは、きみまろ氏がつけているラリマーのブレスろリング。以前から彼がラリマーをつけているとは気付いていたが、最近は指輪まで。
かくいう私もラリマーコレクター。一時、アメリカに行くたび購入。これ以外にも色々。気付けばリングも3つ。
『ワシントンハイツ』単行本のプロフィール写真でつけていたのは、写真の真ん中にあるペンダントヘッドでした。

『スウィング・ジャパン』のPOP

写真は、紀伊國屋書店新宿南店。新潮社制作のPOPを立ててくださいました。これは事件です!

思えば、3年前『ワシントンハイツ』を出版したときには、自分で手書きのPOPを作成して新潮社に渡していました。♪立ててもらえぬPOPを・・・♪覚悟だったのですが、それでも、認知してもらうのに必死でした。ピンクや紫のマジックを使って、書の合宿が終わった後、熟生の女性デザイナーたちに相談しながら書いたのが懐かしく思い出されます。

ほかにもPOPの立っている書店があるはず。みつけたら、ぜひお知らせくださいね。

そうそう、今日あたり、丸善オアゾでは、『スウィング・ジャパン』と『ワシントンハイツ』文庫版を並べて面陳してくれているはずです。

書店の皆さん、ありがとうございます!

『スウィング・ジャパン』@八重洲ブックセンター

昨日は新潮社の人々と書店めぐり。「『ワシントンハイツ』は売れましたからねえ」と何店かで言われて驚いた担当編集者と私。たしかに7刷までいったところで文庫化。じわじわと売れると書店の印象に残るのだと知る。

この写真は八重洲ブックセンターの入り口にある新刊コーナーで撮影したもの。『スウィング・ジャパン』もベストセラーの阿川本と同格の「面陳」に! サイン本に興味のある方は、ぜひ.

いまのうち平積みのうち

「八重洲ブックセンターに行ったら、秋尾さんの本があったので買いました」。こう報告下さった清水さん、ありがとうございます。

新刊の配本日は盆の入りの13日。すぐに荷解きされないと担当編集者から聞いてはいたものの、両親の墓参の後、神保町の三省堂を覗いたら、早々に並んでいるではありませんか!恥ずかしいやら嬉しいやら、新刊を出すといつもドキドキ・・・。その後、京都、大阪、東京の書店を覗いていますが、新刊、現代史、ジャズ、各コーナーで平積み。感激です。

しかし、こうした特別扱いは永遠には続くわけではありません。どうか皆さま、いまのうちに本屋さんに堂々と置かれている『スウィング・ジャパン』を確認の上、ご高覧のほど、よろしくお願いします

エンジン01教育委員会

執筆から解放され、久しぶりにエンジン01の教育委員会に出席した。 

今回は、藤原和博さんを中心に、いじめ問題について意見を交わしたのだが、藤原先生いわく、積極的に民間校長を置いて外からの風を入れるしかないだろうとのこと。

文部科学省に入省した官僚は、子どもを公立に通わせることを義務付ければ、文部科学省をあげて教育改革に取り組むのではないかと発言してみた。これは総すかんを食ったのだが、先生は、民間校長に文科省の官僚も含むことにし、課長に昇進前に必ず公立中学の校長を3年経験させると決めれば、彼らはリアリティをもって、仕事に取り組むだろうと発言され、着地した形だ。 

なるほど、妙案だが、それなら、他の省庁の官僚も、公立中学の校長を経験するというのが、日本の教育全体には+になるような気がする。そうだ。天下りする人は、その条件として3年間、民間校長を務めるというのはどうだろう。急に目覚めて、すばらしい教育者になる人も出てくるかもしれない。

スウィング・ジャパン――日系米軍兵ジミー・アラキと占領の記憶

秋尾 沙戸子著
2012年新潮社刊/定価1800円/ハードカバー/320頁
ISBN978-4-10-437003-0

山本七平賞 候補作

戦後占領期、日本のジャズメンから「神様」と呼ばれた日系二世の物語。南里文雄、ジョージ川口、渡辺貞夫、北村英治、宮間利之など、彼から直接手ほどきを受けた人々は数知れない。  クラリネット、サックス、トランペット、ギター、ピアノを弾きこなし、作編曲の才能に恵まれた。戦後日本のジャズレコード第1号は、ジミー・アラキの作曲である。帰国後のジミーはジャズで生きることも、他の二世のように米軍で生きることも選ばなかった。ライオネル・ハンプトン楽団に在籍し、しかし欧州ツアー参加は断り、織田信長が愛した「幸若舞」研究で博士号を取得。ハワイ大学でアメリカ人に日本文学を教えながら、川端康成、井上靖、三島由紀夫とも交流し、「日本の持つ魔力」を生涯追究した。彼の生き様は、私たち日本人が宝の持ち腐れにしてきた「日本の価値」を浮き彫りにしてくれる。移民の国アメリカと日本の20世紀を、複眼的に再検証する一冊。

【書評などは下記のとおり】

★『波』8月号に片岡義男さんの書評が、★『新潮45』9月号と、★毎日新聞8月26日朝刊と、★しんぶん赤旗に著者インタビューが、★『ジャズ批評』9月号に岩浪洋三さんの書評が掲載されています。

♪朝日新聞8月12日朝刊に掲載された後藤正治さん評はコチラ↓ http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2012081200005.html

♪日経新聞8月15日夕刊に掲載された井上章一さんの評はコチラ↓ http://www.nikkei.com/article/DGXDZO44975170U2A810C1NNK001/

♪東京新聞/中日新聞9月4日夕刊に寄稿した「自著を語る」はコチラ→ http://www.tokyo-np.co.jp/article/book/jicho/

【目 次】

プロローグ

第1章 鉄柵の中の「日本人村」

第2章  ハリウッドへの道

第3章  米陸軍日本語学校

第4章 オキュパイド・ジャパン

第5章 ジャズと軍務と文学と

第6章 うずき始めた傷口

エピローグ