めずらしく風邪をひいて、熱に浮かされる日々を送った私。鼻がツン、喉がピリリ、くしゃみが出て、それから発熱。でも、インフルエンザではないとわかり、予定通り香港へ飛んで、帰国した。
香港素描は、後からアップします。
めずらしく風邪をひいて、熱に浮かされる日々を送った私。鼻がツン、喉がピリリ、くしゃみが出て、それから発熱。でも、インフルエンザではないとわかり、予定通り香港へ飛んで、帰国した。
香港素描は、後からアップします。
チュニジア市民がついに独裁者を追い詰めた。先週、アルジェリアで先週起きた暴動は沈静化されたというのに、チュニジアは独裁者を国外逃亡させるところまで追い込めた。アフリカにおけるフランスの元植民地がこのところ揺れている。
一般に、デモが組織化されて暴動に発展するとき、裏で誰かがその糸を引いているものだ。ただ、逃亡したアリ大統領は、マルコスやスハルト同様、家族によるネポティズム、それに言論弾圧が相当にひどかったようだ。倒されて当たり前の独裁ぶりに同上の余地はない。
背後で資金提供しているのが誰かにも興味はあるが、注目すべきは、今回はTWITTERがデモ情報を広げたことだ。そこにウィキリークスの暴露も加わり、人々の怒りに火をつけた模様。ここを見抜けなかったところに、アリ政権の甘さがある。
ドイツのニュースを見ていたら、ルフトハンザはチュニジア行きのフライトをキャンセル。現地から逃げ出す人々のみ乗せて帰るのだと報じていた。
1998年、スハルト政権が倒れる直前にジャカルタが炎上し、日本からあわてて駆けつけた自分を思い出す。邦人救出のために飛んだJALの飛行機に乗っていたのは、JALの職委員以外、乗客はたった3人。ビジネスの席が空いているのだから、せめて3人くらい座らせてくれても良さそうなもの。インドネシアの友人から電話で情勢を聞いてすぐに成田に飛んだので、エコノミーの正規料金を払った私としては、JALの融通のきかなさに、がっかりしたものだ。もちろん、ミールはエコノミーでいいのだけど、シートくらい提供してもいいではないか。炎上するジャカルタに向かうのは、ただ事ではないのだから。
どうしたことか。いつもなら風邪の引き始めに対処して、熱など出ないはずなのに。今回は熱が上昇している。
調子が悪くなったのは、水曜日から。鼻から喉、今日はくしゃみ。アロマオイルを鼻にあてたり、琥珀やストーンを身につけたり。プロポリスとアリナミンを摂取しているというのに、この寒気には耐えられない。デスクが窓際にあるのがいけないのか。乾燥も災いしている。
寒いだけでも行動が鈍るのに、熱が上がると思考回路が麻痺する。ここまで寒いと、デスクの位置を変えたほうがいいかも。とりあえず、睡眠をとろう。
NY在住の友人とスカイプで話す。昨夜呼ばれたときには、デスクトップ前。マイクがあるラップトップに移動したら、先方がオフにしていた。
今日の午後、再び呼ばれて長電話になる。向こうは夜中。翌朝は早いのだろうに、ついつい長くなった。こんなに話しても無料。そこがスカイプのすごいところだ。
NYは零下2度だという。ワシントンDCに比べると雪は少ないが、それでも寒いのは確か。ただ、どの建物でもセントラルヒーティングが効いているので、中に入れば、たちまち手足が温まる。そこが日本と違うところだ。
お互いの家族の話や寒波の話もあるのだが、結局は日本を憂いて終わってしまう。国内にいると見逃すことでも、在外日本人には見えることが山ほどある。ため息をついていても始まらないが、わが祖国のこれから、どうなることやら。
今年からテレビ朝日の「サンデー・フロントライン」ニュース選定委員に加わった。その第一回目を今日、自宅で見た。
なるほど、こういう形で反映されるのだと、点が線になって像を結んだ感じだ。しばらくテレビから離れていた分、ほかの選定委員より視聴者に近い目線のはずなのだが、結果、どうやら私が重視するニュースは順位が低くなる。みな政局に関心が高くて驚く。番組HPを見ると、タイガーマスクのランドセルを10位にランクインさせたのは私だけだったらしい。
この仕事は俳句の才能を要求されているように思う。ニュースの順位を短時間で決めるのは句会の選句と似ているし、言いたいことを短いコメントに込めるのも、俳句を詠んでいるようだ。
昨日は七草粥。朝、近所のスーパーに出向いたところ、「昨日売り切ったよ。朝食べるものだからさ」と一言。
前日に買っておかなかった私が悪いと言われればそれまでだが、ちょっと気分を害しながら、さらに10分ほど遠い店に。大きい分だけ、仕入れが多くて売れ残ったのか、数パック残っていたので購入した。
クリスマスころから、花屋で売られていた七草の鉢を買っておけばよかったかと、途中後悔した。小さな鉢に植えられた七草を正月に愛でて、七日に食べるようにというのは、案外正解かもしれない。
不景気のせいか、今年は神社がことのほか初詣客で混んでいたが、日本の伝統行事を生活の中に取り入れることから、日本は力を取り戻すのでは、とこの8年ほど、歳時記どおりに暮そうとしている私である。
ブラジルに女性大統領が誕生した。ジルマ・ルセフ新大統領、63歳である。
ルラ前大統領の全面的支持があっての当選だが、アルゼンチンといい、オーストラリアといい、南半球に女性の指導者が次々登場していることは興味深い。
ルラ前大統領は、自国の資源輸出で稼いだ分を貧困層にばら撒く形で底上げを図り、中間層拡大に成功している。90年代末、私の大学院同級生がブラジルの貧困やストリートチルドレンについて研究していたころには想像もつかない変わりようである。
新大統領は若いころに投獄された経験の持ち主。その意味でも日本の政治家よりも根性は座っているだろうが、3年後のワールドカップ、5年後に控えたオリンピックに向けて発展を遂げ、中国の後に続くことは間違いない。
余談だが、水晶の産地でもあるブラジルでは、米作りにクリスタルのサザレを使う農法が始まっているらしい。水田の水が浄化され、米が美味になるのだという。おそらく日系人の思いつきなのだろうが、農業でもブラジルの底力は侮れないといえよう。
新大統領は反日ともいわれるが、すでにブラジルの鶏肉を東京の店頭でよくみかけるこのごろである。
お正月は、年賀状書きとDVD鑑賞で終わった。帰省していた友人たちは、新幹線に空席をみつけられず、それぞれ苦労して東京に戻った模様である。
私自身、この季節はつい鳥居をくぐってしまうのだが、仕事始めの日の午後は、サラリーマン軍団でどこも混雑している。初詣客が以前より多く感じるのは気のせいだろうか。
明日は七草粥、などと考えながら外に出たら、寒い。毛皮が恋しい。手袋がほしい。東京なのに、この寒さ・・・。
暦の上では寒の入りなのだから、これが本来の気候なのかもしれない。