上賀茂神社 奉幣祭

★遷宮翌日立砂IMG_3393宮中でも本格的な神事は夜おそく催行されます。前夜の遷宮祭経て、神さまは新しくなった本殿に遷られましたが、翌朝、天皇からのご祭文を勅使が読み上げ、田中宮司が受取って本殿本殿に納められました。

この上ない秋晴れに、こちらも清清しい気持ちになりました。写真は、奉幣祭が終わってから、立砂の写真をカメラに収めさせて頂いたもの。陰陽道に従って、砂の頂には、松葉が2本、3本。立砂は、神山に見立てたもの。出雲大社の龍蛇神がトグロを巻いた状態と似ていると解釈される方もいらっしゃいますが、この立砂の先からは、ものすごい神気が漂っているようです。

上賀茂神社式年遷宮

★遷宮留袖@控室IMG_6914★ (960x1280)上賀茂神社の第42回式年遷宮祭に参列させて頂きました。

重要文化財に指定されている上賀茂神社の場合は、伊勢神宮のように建て替えるのではなく、主に桧皮葺屋根の修復です。★IMG_3030遷宮直後鳥居1年半前に本殿から権殿に遷られた神さまが修復の済んだ本殿にお戻りになるのが、正遷宮というわけです。

本殿前の写真撮影は許されていませんので、遷宮後の二の鳥居の写真から、神気を感じ取って下さいませ。

なお、参列した着物の説明については、KIMONOをクリックして、「きもの適齢期」にぜひお立ち寄りを。さんざん悩んだ経緯などを記しました。

モスキーノ・ギンガムチェックのJK裏

13年ほど前のモスキーノのジャケット。リボンのパイピングが可愛くて、高額ながら伊勢丹で購入したと記憶しております。ギンガムチェック流行の今年、久しぶりに袖を通しました。

薔薇とリボンがピンク白と黒白のギンガムチェックなんです。襟の裏側にも黒白のギンガムチェック。だから、スカートは黒白のチェックを探したんですけどね。千鳥格子しかみつからず、しかし数年前、このスカートをYUKI TORIIのセールでみつけて、手に入れたというわけです。

秋とは思えず暑さに生足でうろうろしていたら、風邪をひきそうになって、タイツに切り替えました。この服なら黒でいいので、楽です。

銀の花柄のワンピース

銀で象られた花が、訪問着のように全体に散りばめられたワンピース。行く先々で褒められるので掲載します。

数年前のYUKI TORII の春夏コレクション。襟が大きいのと、ノースリーブで二の腕が隠せないので、着ないままでしたが・・・。

今年、同じシリーズのニットカーディガンをセールでみつけて、袖を通してみました。生地も厚いので、9月になってから大活躍。胸のあたりの柄を見せるため、写真は左側だけカーディガンを羽織った状態にしています。丈が長いので、家にあったシルバーのベルトに挟んで、ボレロ風にして着ています。

正座しそうな場面で便利です。足が隠れるので。

2015年9月 観月茶会

中秋の名月IMG_6525IMG_2837中秋の名月2015
9月の茶狂会は、中秋の名月。観月茶会となりました。京都市内は日中最高気温が27度でも、亀岡は24度。夕方からのお席でもあり、さすがに薄物は避け、単衣のお召しを纏っています。織でもお召しはお茶席で許されるのです。夜空に満月、水面の満月、窓に映る満月、盃にゆれる満月・・・。帯は私が20代のころから締めていた綴れ。母の娘時代のものかもしれません。
実はこのお召しを袷に仕立てかえるつもりでした。雪のイメージで使えるか、と。しかし、単衣のまま観月に着るにも一案ですね。今年は9月27日、でも昨年は9月8日と早かったので、秋草文の絽を着ています。ただ、一尺五寸の袖は縮めたほうがよさそうです。
帯@中秋の名月IMG_6527
IMG_2804マツタケ食事は松茸と亀岡地鶏のすき焼き。まずは地鶏の大半を塩コショウで焼いて楽しみ、その後にレバーと松茸、たまねぎ、ねぎを加えて食します。その後は松茸以外のきのこや豆腐などを加えて。
松茸を裂く作業を手伝って、その香りを堪能。こんなにたくさん一度に目の当たりにすることも裂くことも縁のない私。貴重な経験ありがとうございました。

 

川島なお美さんのご冥福をお祈りします

訃報にふれて、昨夜は眠れませんでした。

今朝から色々な人に電話して、涙しています。こんな若くして旅立つなんて、悔しいです。

エンジン01文化戦略会議のご縁で、シンポジウムや龍馬ミュージカルでご一緒させて頂きました。気配りの人です。テレビでは見えない気配り、相手を思う気持ち、すばらしかったです。端々に見せたプロ根性、見習わねばと思っていました。

舞台降板を知って鎧塚さんにメールしたんです。大変なのに、返事がきて、頭が下がります。いまは夫・俊ちゃんのことが、心配です。

三津五郎さんに続いて二人も友を送るなんて、悔しいの一言に尽きます。

2015年9月 萩桔梗文に蝶を宿らせて

IMG_0342-萩と蝶-300x225昨年、上賀茂神社で、萩に宿る蝶をカメラに収めたときから、萩の花が急にいとおしくなった私です。今年このアンティーク着物に出会って、つい購入。そして祖母の蝶文の帯も、8年ぶりに復活させました。
萩桔梗@審査
森英恵デザインが世に氾濫して、服に描かれた蝶に私自身、飽きていたのでしょうね。祖母の桐たんすにこの帯を見たときにも、ちっとも魅力を感じなくて、数回締めたきりだったんです。昔は武士に愛された文様だというのに。
審査3日間目。雨です。腰痛がピークになってきました。
追伸
裾に描かれた桔梗文は、7月の陣中茶会でご確認ください。

井上八千代さんボレロを舞う

昨日は泉涌寺の音舞台に行って来ました。虫の音をバックに、西本智美さん指揮イルミナート・オーケストラの演奏に乗って、サラ・オレインさん、石丸幹二さんが歌声を披露。

なんといっても素晴らしかったのは、京舞家元の井上八千代さんによるボレロです。あのボレロをどう舞われるのか興味津々でしたが、目がシャキ、八千代さんに釘付け。思わず「息を呑み」ました。

音舞台の模様は、毎日放送で10月の深夜に放送されるはず。詳しい日程は後ほどお知らせします。

私はといえば、東京からのVIPを私の独断による京都不思議スポットの案内。朝からハイヤー移動の上、腰掛けての鑑賞。コルセット代わりの帯を締めて和服で通して平気のはずが、結果、今日は朝から激痛。辛い。

堀場雅夫さんのご冥福をお祈りします

堀場製作所の創業者、堀場雅夫さんのお別れの会@国際会館に伺いました。

こういうすばらしい方が旅立たれると、もったいない、とつい言いたくなります。享年90歳。日本の若手ベンチャーのため、京都のために、もっともっと活躍していただきたかった。私はといえば、お元気なころにお目にかかっていれば、多方面でご一緒できることもあったかと思うのです。ほんとうに残念。

弔辞の中で素晴らしかったのは、裏千家の千玄室氏、鵬雲斎前家元です。91歳の大宗匠は、堀場さんと幼なじみ。ロータリー家族会、師範学校の先輩後輩の仲。冒頭のお献茶はもとより、メッセージの一言一言が愛に満ちていて、思わず涙してしまいました。

こういう太い絆は京都ならでは。お二人は単に「ええしの坊」ではないのです。育ちがよくて知性と教養に満ち溢れ、革新的で、かつ大局からモノを見られる人々なのです。そういう存在があっての京都だったと、改めて感じ入った会でした。こうした遺伝子が上手に受け継がれていきますように祈るとともに、京都ビギナーとして改めて感謝をささげます。

2015年9月 白露までは薄物

宮古上布@審査2日目の記録。泊り込みにつき、ホテルのエレベータの鏡越しに写真をとりました。
二十四節気の白露までは薄物で通します。中に宮古の番組があるのを知って、母の宮古上布を選びました。なでしこの花が陰陽で描かれています。帯は祖母の羅。9月でも薄物を着た場合は、帯は秋を感じさせるものにしますが、これはあまり透けないので。
ピンクの博多献上でも良かったけれど、かさばるので、こちらを選びました。