




秘密の花園「原谷苑」を訪れました。百花繚乱とはこのことを言うのでしょうか。
青山墓地や鴨川沿いの桜トンネルに負けない、空がまったく見えない美しさでした。京都にあるのに、欧州風。印象派の絵画のようでもあります。
面白いのは、入園料が変動相場制であること。桜の咲き具合によって、値段が決まるのです。

京都の桜は種類が多いので、まだまだ楽しめます。左は御所、右と(左下も)上賀茂神社の斉王桜前にて。
紫の帯を捜し歩いて、出会った帯。ゴールドで描かれているのは枝垂れ桜の葉と思うのですが、柳かもしれず、微妙です。8色の桜の花と鳥が描かれているので、3月4月に締める帯ですね。
パステルの大島は、クリーム地に青、緑、紫。防水加工して雨コートにするつもりで購入しましたが、大島でこの色使いはめ
ずらしいから着物で着るべきとの声に押され、着物状態です。袖幅など私サイズではないので油断すると袖口から襦袢が少し出たりするのですが、仕立て直してまで着続けるかどうか考えあぐねているところ。
この日、京都は26℃。この暑さに、ひんやりする大島はとても便利。鴨川沿いも半木の枝垂れが一部葉をつけながらも、美しく咲いておりました。

またまた平安の雅の世界へタイムスリップです。
本当は平安神宮で着た鶸萌黄の無地を着るつもりでした。平安神宮と同じのを続けて着るのが悔しいのと、万が一の雨で汚すのが心配で、年季の入った母の鮫小紋を選んだのでした。「あら、葵文の帯。上賀茂神社にぴったりね」と地元
のお姉さまから声をかけて頂きました。そうです。上賀茂の神紋が二葉葵なので、それを意識して購入したのです。さすが京都のご婦人。読み取って下さり、ありがとうございます。

今年も上賀茂神社で曲水の宴が開かれました。中国の周の時代に起源を持つ曲水宴は、3月の上巳の日に水辺で禊祓えを行う行事だったのが、日本に入った時点で、水流に盃を浮かべて和歌を詠むことに重きが置かれたようです。子どもたちは盃を促す役。上手に流れず苦労する様が可愛らしい。前者は流し雛の慣わしとして一般にも残っています。
斉王代にとっても、これが最後のお仕事。葵祭からは次の方が担当されます。境内の斉王桜の前で記念撮影されていました。
ところで、王義之の「蘭亭序」は蘭亭で開かれた曲水の宴で詠まれた歌集の序文。昨年、上賀茂神社で初めてこの様子を拝見した私の課題は、和歌の散らし書き、もしくは王義之の「蘭亭序」。でも全然、練習する時間がないまま今年も3分の1が過ぎようとしています。トホホ・・・。
先日のチリに続いて、ソロモン諸島でも地震。
環太平洋地震地帯に住んでいる私たち。北上して、日本も揺れることを覚悟しましょう。