後祭宵山。北観音山の無名舎吉田邸2階からの風景は最高ですね。
今年はあまりの暑さに浴衣で通してきましたが、宵山の風はどこか秋の気配が感じられ、上布を選びました。この着物、青に見えますが、細かいギンガチェックなんです。微塵格子と呼びます。
いよいよ明日の朝、巡行です。
前祭の山鉾巡行と同じ新町通。後祭の北観音山と南観音山、大船鉾の曳き初めが行われる。
この日は吉田塾受講生として、北観音山の曳き初め、もしくは無名舎2階からその様子を鑑賞することが許されている。最初は2階から鑑賞、その後曳き初めに加わった。
神幸祭は毎年、観る場所を変えているので不確かですが、最近は久世稚児さんを花見小路で乗せてしまうのでしょうか。最初に見たときは、強力さんの肩に乗り、四条通で騎馬していたのですが。あ、八坂神社を出た後、花見小路の一力さんで休憩されるのです(←神さまだから敬語)。
久世稚児は、長刀鉾のお稚児さんとは別です。お神輿を先導するのです。久世國中神社の氏子の中から選ばれるのですが、首からご神体である駒形を下げています。こちらは荒魂、長刀鉾が和魂。あわせて祇園祭なのです。
ところで、帽子の女性、白馬の担当のようですが、神となったお稚児さんについて歩くの、女性でいいのかどうか、微妙な気がします。
前祭、例年は新町御池で山鉾を撮る私ですが、今年は新町通にある某町屋の鉾見台で優雅に拝見いたしました。四条烏丸を出た山鉾は、東に進んで河原町を北上し、御池通を西に向かって、烏丸通をまたいだところで、今度は南に下って鉾町へ帰るのです。帰路につく鉾を町屋の二階から見るというのが、なんとも贅沢な愉しみ方なのですが、今年は浴衣姿の祇園甲部の芸妓さんたちとご一緒できて幸運でした。それにしても紗月ちゃん、すっかり大人になって、びっくりです。
山鉾巡行の見どころはいろいろありますが、最も優雅なのは、新町通の京町屋の二階で、巡行を終えた鉾が南下していくのを見ることでしょう。それには、ご縁がなければ、そこに入ることができない、ある種の特権なのです。今年はそれがかない、しかも浴衣姿の芸妓さんたちとご一緒できたのです。
四条烏丸で山鉾の出発を撮影した後、新しい浴衣に着換えて、楽しみモードに切り替えた今年の巡行でした。
17日の朝。山鉾巡行先頭を行くのは長刀鉾。町会所前から四条烏丸交差点真ん中に長刀鉾を移動させて、お稚児さんが乗るのを待ちます。
強力の肩に乗ったお稚児さんに注目が集まります。今年のお稚児さんは自然体で表情豊かだけど、この瞬間はさすがに少し緊張気味。強力さんが左、右と皆さんにお披露目して、鉾に載せました。このシーンは巡行最後、新町御池で降りる瞬間にも見られます。
一昨年までは、しめ縄斬りの瞬間を撮影するために麩屋町におりましたが(2時間前から陣取り)、昨年からは四条烏丸で、この瞬間をしかと見届けます。
巡行の日、私は脚立持ってカメラ持って走っております。浴衣着ていれば、他の方のカメラにフレームインしても、映像を台無しにしないので。私なりの気遣い。