2017年11月 吉田塾の後、国宝展へ

吉田塾で、小袖の講座。紫の着物には藤と牡丹が刺繍されている。中には、うっすらと真綿。萌黄色は藍を使って出すのだが、白い部分は糊で伏せ、雪景色を描いている。吉田先生によれば、芝垣と黒木の鳥居から、テーマは「野宮」、きっと「源氏物語」がお好みなのだろう。お召し物からそう推察するのが、当時の上流階級のセンス。そう、お金だけ持って偉そうにしている現代の富裕層とは違うのです。
懇親会には参加せず、国宝展三期最終日へ駆け込み。金印に並ぶことは選ばず、後ろから観て、扇面法華経と平家納経をじっくりと観賞。
一期はご招待の方のお相伴にあずかり、二期は土曜日18時半に入館。混んでいる展覧会のコツは、金土の夜。20時まで開いているので、18時半から19時に滑り込むのが賢明なのです。
とらりんと写真を撮るなどというミーハーなこと、恥ずかしいと敬遠してきたのですが、バッタリ遭遇したので、塾仲間の大沼さんに撮影してもらいました。わ、化粧薄すぎて、帰宅してから大いに反省。
帯は南天文。早いかなあと思いつつ、しかし、あちこちで紅葉に隠れて色づいている南天の実をはっけんするにつけ、自ら纏いたくなったのでした。
そして、最後に訪れたのは、都の祭研究会の展覧会。吉田塾仲間の中野カメラマンの作品を観るためでしたが、私が姉小路と綾小路を間違えていたため、搬出作業に取り掛かっている最中、無理矢理見せて頂いたのでした。

2017年11月 御寺 泉湧寺

泉湧寺本坊。特別公開で初めて中に入り、歴代天皇のご位牌に手合わせしました。撮影禁止なので、写真はありませぬが。
菊の手水鉢に注目あれ。私の向こうの建物の中にお位牌が祀られているのですが、日ごろは、この敷地から拝むしかないのです。
それにしても、本坊庭の紅葉の美しいこと。気が澄んでいて、ありがたい気持ちになります。

暴風雨の中の鞍馬火祭

★IMG_1733 ■先月の話で恐縮ですが――。

洛中で時代祭を観た後、夜は鞍馬の火祭へ。10月22日に京都を訪れる観光客の行動パタンのひとつで、鞍馬には大勢押し寄せると言われています。今年はじめて参与観察を目論んだ私でしたが、あいにくの暴風雨・・・。

祭は★IMG_1795中止と誤解され見物客は少なかったものの、横殴りの雨の中、何を撮影しているのかわからない。目を開ければ容赦なく入ってくるのは、大粒の雨と松明の煙。★IMG_1816親指の付け根には火の粉が飛んできて、痛いのなんの。以来、炎に近づいて顔を向けるのが怖くなった情けない私です。★IMG_2433

家に着いてから傷口を見ると、1センチ角1ミリの深さで皮がむけているではありませんか。痛いはずです。松明を持つ皆さんも半端なく火傷されているのでしょうね。厄落としと呼ぶにはあまりにペインフル。未だ跡が残っております。

なお、お神輿は御旅所には向かわず、神事は変則的に斎行されました。

2017 年11月9日 朝活@平安神宮界隈

茶友が岡崎での朝活を呼びかけたので、即、名乗りを上げて、参加しました。早朝に外で頂くお茶の美味なこと。しあわせなひととき。
平安神宮の一の鳥居が私の背後に見えるロケーション。ロームシアターのすぐ近くです。

アイフォンで写真に収めてくださった男性含めての野点。何してはんのやろ、仲間に入りたいなあ、というオーラとともに、朝散歩の熟男熟女が、いぶかしそうに私たちを覗いていきました。
帯はリバーシブルの刺繍帯。前には紅葉、お太鼓はザクロ。
ちなみに、今日はベルリンの壁崩壊から28年。日本は平和だと、つくづく思います。

2017年11月 稲穂の帯@懐石秘密箱「開炉」

月に一度、懐石の勉強に励んでおります。私がお茶を習っていた時代は、お点前中心で、茶事の経験はとても少ないまま年を重ねたことを恥じておりました。このような機会が巡ってきて、とっても嬉しい。
11月は茶道のお正月。口切の茶事を意識しての献立でした。ゆえに、稲穂の帯です。きものには、松竹梅菊楓の刺繍がほどこされております。

2017年11月 京都市民茶会@二条城

おそろしくピーカン。あまりに陽射しが強くて、中高年女性が太陽光の下で写真を撮るのに、思い切り不向きですが――。
二条城で京都市民茶会が開かれ、初体験。本席が混んでいるので点心席に誘われてお蕎麦を食して戻ってくると、茶友が芳名帳に私の名前をみつけ追いかけてくれたので、ご相伴させていただきました。
連日、きものが続き、気候変動に沿って組み合わせを考えるのに脳が疲れている私。茶席には紬NGだから厄介です。

この日は、2日前と同じ母の小紋に、鳳凰文の綴れ帯。二条城は徳川家だから葵文の帯とも思ったのですが、うーん、葵は5月のイメージが強く、悩みに悩んで、襦袢のみ葵文に。

家に戻ってから茶席のきもの本を引っ張りだして、ほっとしています。11月3日に各地で開かれる大寄せの茶会は、小紋に、軽い織の名古屋帯で大丈夫と書いてあったので。

2017年11月 神明舎オープン記念講座

友人宅を学び舎にしようとしています。彼の家には祠があるのです。上御霊神社境内にある神明神社から、天照皇大神が分祠されたのだと今年になって判明。神社にもご相談の上、「神明舎」と名付けました。コレ、私のアイデアなり。

講座第一回は「密かに愛でる京の紅葉案内」。吉田塾仲間の中野さんが講師です。茶友の岩井敏子さんの呈茶付。
テーマにふさわしく、菊と楓の帯を締めております。火鉢でお餅を焼いて、お茶を点てて下さっているのは岩井さん。ほかの吉田塾仲間がかけつけてくれて、お土産に頂いた酒粕で粕汁を味わっている小さな打ち上げ風景。

2017年11月 古典の日フォーラム

11月1日は古典の日。京都国立博物館内での錦秋茶会→古典の日フォーラムへ。誰が袖文を選んだのは、古典の日にちなんで。ここでは、国際会館での写真を掲載します。

「やあ、秋尾さん」
フォーラムでは最後に登壇した磯田道史さんにロビーで声をかけられ、一瞬、エンジン01文化戦略会議オープンカレッジのような空気に。いま彼は京都在住なのですね。古文書を切り口に古典の大切さを訴えてくれた磯田さんの話は、いつもながら説得力があって、しっかり背中を押してもらいました。

木々が色づき始めた国際会館のお庭では、司会の元NHKアナウンサーの三宅さんにバッタリ。キャスターとしてNHK夜の帯番組を担当させて頂いた90年代にタイムスリップした私(「ナイトジャーナル」という、その番組を高校生の磯田君が見てくれていたそう)。温かい包み込むような大先輩・三宅さんの司会ぶり、さすがでした。
前半に登壇された大宗匠は、その後、護王神社に向かわれたと、知り合いのFB記事で判明。鼻の奥がつんとして風邪ひきそうだった私は、猪子祭もお餅つきも放念して帰宅してしまい、少し心残りです。