東ティモール独立十周年

東ティモールがインドネシアから独立しての十周年イベントとして、ディリ・マラソンが開催される。マラソンランナーの有森裕子さんが育てた現地の子どもたちの頑張り、楽しみだ。

インドネシア政治の専門家としては、東ティモールの昨今が気になるところだが、今月は次回作の初校直しに缶詰状態。現地での観戦はあきらめです。

サルコジ敗北

フランスの大統領選、サルコジの敗北ですか。やはり世界は社会主義に向っているのかもしれません。ということは、オバマも再選される・・・。ロムニーが勝つとは考えにくい。これまでの世界システムが変わる過渡期にあるのでしょう。

日本国憲法誕生の経緯

昨日は憲法記念日。メディアでは昨日から憲法論議が盛んだが、まずは日本国憲法がどうやって誕生したかを知る必要がある。

その入り口として、『ワシントンハイツ:GHQが東京に刻んだ戦後』第6章「かくて女性たちの視線は」を読まれることをお勧めしたい。草案を書いたスタッフの紅一点、ベアテ・シロタさんへのインタビューを軸に、憲法草案に女性の権利を盛り込まれたドラマを書いている。おぼろげながら、そこから見えてくるものがあるはずだ。

天皇の扱いはマッカーサーが一方的に決めていたという。その裏の裏にどんなシナリオがあったかは誰も明らかにしていないが、GHQの現場スタッフがどういう使命を与えられ、どう動いたのか。その空気は十分に伝わるはずだ。日本の為政者たちと国際社会の温度差も読み取れると思う。日本の政治家が外交戦略をもてないのは、当時も現在も変わらないということだ。

占領軍の書いた憲法なんて、すぐに改正されると思っていたーー。憲法草案を書いたGHQスタッフの一人は、そう語っていた。それが60年以上も続いたのはなぜかを、一人一人が考えてみる価値はある。

「和久傳の森」植樹5周年祭

昨夜、京丹後市での「和久傳の森」植樹祭5周年より帰宅。あいにくの雨となったが、横国大名誉教授の宮脇昭先生に導かれて植えた苗が、7メートルに成長していたのを目の当たりにして、感無量である。

特に水遣りをしたわけでもない。その土地にあった樹木の苗を植えた結果だ。ニセモノは朽ち果て、本物は逆境に負けず生き延びる。宮脇理論が証明された格好だ。地震や暴風雨にさらされている昨今の人類も同じである。私たちが本物なら、必ず生き残る。自然への感謝の気持と防災意識をもてるかどうかにかかっている。

植樹の感動は、体験してみないとわからないもの。誘われたら、一度は体験されることをお薦めする。

丸の内散策

昨日は丸の内界隈を散策。次回作に登場する占領期の日本郵船ビルと日本工業倶楽部を描写するためだ。昭和期にトランスするのだから、和服がいい。句会で着るはずだった、初お目見えの木蓮文の着物を選んだ。といっても、アンティーク着物で、その詳細についてはcollection→ kimonoへ。

写真に撮ってもらったのは、明治生命ビルの前。ここも接収されて、対日理事会(Allied Council for Japan)が置かれていた。この建物は重要無形文化財に指定されている。

本来、金曜日に次回作の初校があがってくるはずだったが間に合わず、2日に延びてしまった。描写は校正で直すつもりだったので、好天につられて、夕方から散策モードに入ったのである。

夜は新丸ビルの7階で食事。「丸の内ハウス」には初めて足を踏み入れたのだが、洗練されたカフェテリアと呼べばいいのだろうか。大人女子、大人男子をターゲットにした、手軽な料理が多いという印象である。さすがにここは東京で、アメリカやアジアのショッピングセンター上階のレストラン街よりはソフィスティケートされているのだが、でも、落ち着きがないのが気になった。私の年齢層はターゲットでない、というだけでは片付けられない何かに、少し違和感を覚えた。

ウェブサイトで見ると、街のゲストハウスがコンセプトなのだという。テラスの部分が使えて、軽い宴会でも開ければ、そうとも言えるのかもしれないが。夜明けまで開いているのも特徴らしい。そう、かつてディスコが持っていた何かを担っている感じもある。トイレに入ったときに、そう思った。

私が入ったSO TIRED という店でソフトシェルクラブが食せたことは、特筆すべきだろう。リピートさせる魅力はある。さらに、カラマリフリット(いかリング揚)とかワカモレ(メキシカンのアボカド料理)があると、もっとエクスクルーシブになるのに。いや、一応タイワニーズだから、それは無理な注文だ。

これだけ美しい電飾の摩天楼を眺められるのに、全体的にはNYの持つ洗練度には追いついていない。もうひと工夫で、その大人感が出せるような気がするのに、子どもっぽいのが気になる。それも含めて、いまの日本を表しているのかもしれないのだが。

2012年4月 白木蓮、ときどき紫木蓮・・・

木蓮バストショット@明治生命2木蓮@明治生命3本当は句会に着るつもりだった縞に木蓮文の着物。次回作の描写のため、丸の内界隈を歩いた折に着用しました。昭和20年代に自分がトランスするためです。白がほとんどですが、中には薄紅も(紫木蓮のつもり?)。
「なんだか舞台衣装みたいね。ま、秋尾さんなら、着こなせるでしょう」と手に入れてから見せた和服好きのお姉さんに指摘され動揺したのですが、購入の決め手は、ターコイスブルーの八掛と、枝ぶりと花の描き方でした。
木蓮文の刺繍帯も合わせて購入(@乙女屋さん)。でも、東京で着るには「木蓮づくし」がクドイのと、表に出ない部分の生地が厚くて結びにくいので、見送りました。裏をタイシルクにして仕立て替えるつもりですので、それから改めてご紹介しますね。
この赤い帯は母の若いころのもの。経年から端が擦り切れ直したいところですが、幅を縮めるのに抵抗があり、帯芯を赤にして目立たないようにする予定。バッグはkatespade。和服には少し大きめですが、たくさん入るので、つい・・・。
着物はかなり古いと思われます。裾に綿が入っていましたから。でも、初めて着たこの日、途中で綿が出てきたことがわかり、ショックでした。アンティーク着物の難しいところですね。
ちなみに、ワシントンDCの議会図書館でも毎年、小ぶりの木蓮が花を咲かせます。あれは、マグノリアなのだろうと思っていますが、それゆえ、アメリカで着ても受けそうな文様です。

再稼動は我慢すべき

太陽磁気がピークの間、少なくとも再来年までは、原発の再稼動は我慢すべきだ。期間限定なら、企業も住民も耐えられる。

その間、関係者で失業する人には特別手当を支給。足りない電力は、中部電力や中国電力、北陸電力からまわしてもらえばいい。

まずは天変地異を乗り切ることを考えたい。そうするうち、代替エネルギーの開発が進み、原発以外の選択肢をとれるようになるはずだ。

推進派には福島に行って現実を目の当たりにし、それでも、どうしても再稼動したければ、電力会社役員とその家族、経済産業省の担当者とその家族が、原発付近で暮らすのを条件にすべきだろう。そうでもしなければ、危機管理を真剣に考えるわけがない。

経済より命です! もし原発事故が起きれば、人々の命も家も農地も、すべてを失うという認識を共有したい。

東京都は地下鉄の避難訓練を

テレビでは首都圏直下型の話ばかりだが、東京都は千葉沖地震からくる「津波の備え」を万全にすべきである。

通勤通学時の地下鉄の避難訓練が大切だ。地震が起きると自動的に地下鉄は停止する。それも線路の上で。停電で真っ暗なのに水が入ってきたら、どうするのだろう。

車体をホームに移して、乗客をビル上に逃がす訓練を、東京都にはぜひお願いしたい。

不義理の数々お許しを

本日、第一稿を出版社に提出。この後、手直しの必要が出るやもしれないが、しばしの息抜き。まずは掃除と衣替えから。

かれこれ8ヶ月ほどの引きこもり。不義理の数々、どうぞお許しくださいませ。

葉桜の楽しみ

都内はすっかり葉桜モード。

でも、幹を見ながら歩くと、こんなコサージュのようなサクラに出会えます。

ぜひお試しあれ。