昨日は新潮社の人々と書店めぐり。「『ワシントンハイツ』は売れましたからねえ」と何店かで言われて驚いた担当編集者と私。たしかに7刷までいったところで文庫化。じわじわと売れると書店の印象に残るのだと知る。
この写真は八重洲ブックセンターの入り口にある新刊コーナーで撮影したもの。『スウィング・ジャパン』もベストセラーの阿川本と同格の「面陳」に! サイン本に興味のある方は、ぜひ.
「八重洲ブックセンターに行ったら、秋尾さんの本があったので買いました」。こう報告下さった清水さん、ありがとうございます。
新刊の配本日は盆の入りの13日。すぐに荷解きされないと担当編集者から聞いてはいたものの、両親の墓参の後、神保町の三省堂を覗いたら、早々に並んでいるではありませんか!恥ずかしいやら嬉しいやら、新刊を出すといつもドキドキ・・・。その後、京都、大阪、東京の書店を覗いていますが、新刊、現代史、ジャズ、各コーナーで平積み。感激です。
しかし、こうした特別扱いは永遠には続くわけではありません。どうか皆さま、いまのうちに本屋さんに堂々と置かれている『スウィング・ジャパン』を確認の上、ご高覧のほど、よろしくお願いします
執筆から解放され、久しぶりにエンジン01の教育委員会に出席した。
今回は、藤原和博さんを中心に、いじめ問題について意見を交わしたのだが、藤原先生いわく、積極的に民間校長を置いて外からの風を入れるしかないだろうとのこと。
文部科学省に入省した官僚は、子どもを公立に通わせることを義務付ければ、文部科学省をあげて教育改革に取り組むのではないかと発言してみた。これは総すかんを食ったのだが、先生は、民間校長に文科省の官僚も含むことにし、課長に昇進前に必ず公立中学の校長を3年経験させると決めれば、彼らはリアリティをもって、仕事に取り組むだろうと発言され、着地した形だ。
なるほど、妙案だが、それなら、他の省庁の官僚も、公立中学の校長を経験するというのが、日本の教育全体には+になるような気がする。そうだ。天下りする人は、その条件として3年間、民間校長を務めるというのはどうだろう。急に目覚めて、すばらしい教育者になる人も出てくるかもしれない。
久しぶりの大阪も暑かった!
京都からの移動は京阪電車で。三条駅から乗車。淀屋橋に向かう特急は、椅子が超快適でびっくり。運賃は普通と同じなのに。
トランジットではなく、新しくなったJR大阪駅をじっくり歩いたのも初めて。駅が再開発されたことも、大阪の行政改革に追い風のような気がする。未来に向かっている印象を持つのは大切なことだ。
今年は宵山から京都入り。携帯カメラですが、その余韻をお届けしますね。
昨年は宵々山から入ったので、宵山には朝から浴衣で町屋めぐり。しかし、さすがに夜には汗だくになってシャワーに直行。今年は洋服で過ごしてしまいました。本当は祖母の白の越後上布を着ると粋だとわかっているのに、東京から来ると、この暑さに勝てません。
山鉾巡行当日は「籤あらため」を拝見。その段階では涼しげだった男衆も、巡行する間に苦しげに見えてきて、カメラを向けるのもはばかられます。今年の17日も暑かった!
こうした儀式を続けているからこそ京都は天変地異から守られる気がします。人々が自然への畏怖の念を抱いている。これが大切なのです。
昨日は盆の入り。両親の墓参にでかけ、神保町で打ち合わせ。おそるおそる足を運ぶと、な、なんと、三省堂の1階正面棚に拙著『スウィング・ジャパン』が並んでいるではありませんか!東京堂でも平積み。すぐ青山に向ったので、ほかの書店めぐりは今日の予定。新刊が出たときはいつもドキドキです。
原発再稼動について、国民が反対するほど簡単にはゆかない裏の事情があるだろうとは想像がつく。しかし、それでも私は言いたい。
人間は生かされている、となぜ謙虚に考えられないのだろう。自然への感謝があれば、原発再稼動という愚かな選択はしないはず。米も水も美味しい福井。だが一旦、放射能汚染されたら、それらが全部ダメになることを、わかっているのだろうか、と。
自然を支配しようとしたことへの罰が、アメリカ人にも下っている。高温と少雨で米コロラド州の山火事は止まず、首都ワシントンDCは40度。雷雨で大嵐が発生。周辺で150万の世帯・事業所が停電。復旧に数日を要するという。ほら、原発を再稼動させたって、自然災害で電気は停まるものだ。
だったら、京都で蓄積されてきた暑さ対策を学んで、地球に感謝しながら過ごす方がずっと正しいと思うのだが。
生まれて初めて株主総会に出た。27日に開かれた東京電力のそれに、である。
たとえ100株でも、持っていれば立派な株主。株主提案の資格はなくとも、総会に出る権利は与えられる。それが狙いで暴落しても保有してきたのだが、昨年は『ワシントンハイツ』文庫版の加筆に出席できず、今年は新刊のため、前半のみの出席となった。戦争・占領ものを書いていると、このタイミングは自転車操業状態。再校正が終わっても、扉の写真集めとキャプションチェックが待っているからだ。今回は個人の評伝なので、私でないと写真の内容がわからない。脱稿してからも著者の作業は続くのだ。
さて、株主総会。猪瀬東京都副知事の発言と、実質国有化が可決されたという結果のみが報じられた。何を持って可決というの。東電提案と株主提案、それぞれ可決も否決も、会場の挙手を数えることさえない。2階席からだと賛否半々に見えた。しかし、常に東電の思惑通りに可否決される。アリーナには、完全にサクラと思える東電仕込みのグループがいて、怒号のような声とともに手をあげ、東電寄りの空気を作るのに一役買う。原発導入時に地元の反対集会を煙にまいてきたノウハウが生かされているのだろう。他方、出席していない株主の中には、事前に議決権を行使して書類を提出しているはず。だが、各議案に対して賛否何人いたかも発表されていない。事前の提出は何の意味も持たない。
なにより、議長のカツマタ会長がタヌキなのである。耳だけで聞いていると、老練な弁護士のような語り口で、年老いた声でゆっくりと仕切り、のらりくらりとかわしていく。「東電はカツマタ王国」で、清水前社長も彼の人形だったといわれているが、どうしてどうして、このタヌキぶりを見ただけで、カツマタ会長存命のうちは、東電の改革は不可能だと思えてきた。
それでも、猪瀬さんの投じた一石は大きい。大株主が発言すればマスコミが注目するのだから、原発反対派は、株価を下げているうちに株を買って、株主の権利を行使しつつ、異議を申したてていくのが賢明と私は考える。