夏越の祓2020

例年の私は、朝は上賀茂神社、午後に上御霊神社の神事に参列し、夜には再び上賀茂神社の境内へ。「風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりけり」の世界を目のあたりにできるからです。橋殿で大祓の詞を奏上しながら、ならの小川に神職が一枚一枚人形(ひとかた)を流すのですが、水の中には篝火があり、火と水で祓う、古来からの神道の考えに基づいています。

今年は上賀茂が神職のみ参列者なしでの斎行を貫いたので貴船神社に行こうと目論んだのですが(こちらも人形を川に流す)、怪我人に雨の山道は危険と判断。府外に出向いたのでした。山奥ではないので、駅からタクシーで境内へ、氏子さんに交じって茅の輪をくぐり、神事に参列。大祓の詞を一緒に唱えて、祓われた気分になったのですが、。

しかし、帰宅後は、5%還元対象商品の購入に集中。八百一でココナツオイルなど保存のきく食材を買い、アマゾン、楽天のカートに保存状態にあるものを吟味して清算。祓を終えたばかりなのに、物欲に走り、さっそく穢れがついたかもしれぬ、なんとも俗っぽい夜となったのでした。

2020年6月 疫病退散の装い 赤のお召しに龍文の帯を締めて

きのうの朝、東京より帰洛。

桜の季節に自粛を強いられ、気づけば、夏。京都は31度でした。

6月再開の月釜に伺うのに、単衣の装いと楽しみにしていたら、この暑さ。絽を着たいけど、あかんやろなあ。

新幹線の中では額アジサイ文の小紋をイメージしてたが、柔らかものは暑く感じられ、疫病退散の装いに切り替えました。終わったあと、南禅寺前のブルーボトルコーヒーへ。暑すぎて、アイス以外、考えられなかった。チコリの何かが入ったのをオーダー。

和服は、赤のお召しに龍文の帯。バッグについているのは、疫病退散グッズ。伊勢の木札、八坂・疫神社の茅の輪、そして、象牙でできた紙垂。揺れることで、祓われるのです。