具体策

雲が空を覆い、朝の陽射しが弱まったからと期待して外に出ると、がっかり。相変わらずムワンとしている。なんだか誰が総理になっても同じ、と言わんばかり。空模様が変わっても、息苦しいことに変わりはない。 

雇用、雇用、と連呼するばかりで、やはり無策の予感が漂う。そういえば、オバマ大統領は先週、「来週には雇用促進策を発表する」と宣言していたような。その策がどれほど効果があるかは見てみないとわからないが、日本の総理も何か具体策を用意して発言してほしいものだ。

で、それを提示してくれるのは、どっち?

政治家のフェロモン

政治家は面白い生き物である。選挙になると、突然フェロモンが出てくるらしい。最初は疲れていた二人が、遊説(特に街頭演説)を通して息を吹き返した感じだ。その意味では、小沢一郎氏が候補になったことで相乗効果、菅総理も得をしている。

オザワ・ギライの友人が、電話で言う。

「こうなったらオザワが勝って、民主党の正体が見えてきたほうが面白いよね。きっと前のめりで色々ボロが出てくるからさ。それが日本再生への近道だと思えてきた」

 なるほど、それで政界再編は加速するかもしれない。だが、そのころに日本はどうなっているのだろう。

円高のまま放置する政府の無策で、日本沈没は止められない。ドル高のアメリカ、ユーロ高のドイツの企業が、この間、どれほど輸出で儲けているか。 円高で買い物に有利、と個人旅行客が喜んでいる場合ではないのである。

秋陽射し

陽射しの強さにメゲて先延ばしにしていたが、15時前に銀行の窓口に駆け込む。炎天下の渋谷は肌に厳しい。 

青いリボンのセーラー服姿が目立った。東京女学館も新学期が始まったのだろう。バスの定期売り場に列が出来ていた。

午後4時過ぎ。スクランブル交差点で空を見上げると、空高く、鱗雲が広がっていた。すっかり秋の空模様なのに、太陽光線が肌を射す。 

「もう、いいよ」と言いたい気持ちでいっぱいなのに、「もう、いいかい」と聞いてくれない秋陽射しである。

髪は秋色

昨日の昼下がり、美容院にでかけた。久しぶりにカラーの色を変えたいとリクエストする。

美容院、というよりヘアスタジオというべきだろう。もう15年以上、私のスタイルを担当してくれるのは、テレンス・コールマン氏だ。彼はサッスーンのスクールの校長もしていたイギリス人で、カットの腕はもちろんのこと、カラリングも、日本人にはない感性の持ち主である。

私の髪には、赤と茶と紫が入っている。地色の黒と合わせれば、4色のグラデーションだ。しかし、赤は色が抜けやすく、今年のように陽射しが強いと、日中出歩かなくても退色が早い。それを変えてみたくなったのだ。

具体的にどう替わったかは私にはわからないが、全体に少しダークになった。着々と秋に向けて準備をしているのに・・・。

総理の条件

どっちも疲れている。プレスセンターから中継された菅総理と小沢氏の二人が我々に与えた印象だ。 

公務に追われる現職の総理大臣が忙しいのは理解できるが、疲れた表情を見せるその段階で、総理の資格があるかどうか疑問だ。思い返せば、小泉元総理までの自民党総裁は、疲れた表情は見せなかった。総理大臣の条件として最低限必要なのは、なにより生命力であると私は考えている。 

他方、それを追い落とそうとする小沢氏が、総理に負けないくらい疲れているのもいかがなものか。日本全体がすかっと元気になるようなスローガンを提示する気概が必要だ。ご本人は口下手だとおっしゃるが、政治家を志した段階で、プレゼンテーションの訓練は受けておくべきである。それが無理なら、せめて国民の心をつかむ言葉を用意する努力が求められる。

 本当に必要なのは景気対策なのに、とタクシー運転手が語っていた。次期総裁の第一命題は、日本を元気にすることにある。心理的にも政策的にも、である。

 アメリカ大統領選の取材を重ねた私としては、歯がゆい、の一言につきる。

追伸:英国のサッチャー女史も首相になるにあたり、クイーンズイングリッシュの訓練を 徹底的に受けたという。米国では大統領候補になる段階で徹底的にスピーチの訓練を受ける。人を説得する「語り」がリーダーの条件のひとつであることは、欧米も日本も同じだと思うのだが。

9月でも陽射しは・・・

「痩せたね。首のまわりがスッキリしているじゃん」 

きのう1ヶ月ぶりに会った30代の男の子たちにこう言われて、少し嬉しくなった。

だって、暑かったもの、この2ヶ月。汗をかいたし、寝苦しくて早起きしたし。

でもね、陽が陰って風に秋の匂いを感じると、少し淋しいのも事実。今日から9月。今年も3分の2を経過したのだから、少し焦りも覚えながら・・・。

と思って、朝6時、東のドアを開けたら、やっぱり、陽射しが強い。まだまだ暑そう。9月だからといって、とても単衣の着物なんて着る気分ではない。

イラクから米軍が撤退し、ドイツではもうすぐ統一20年。国際社会はこんなに動いているのに、日本はコップの中の嵐。君たちには国を思う心がないのか、と僭越ながら、民主党の「先生」方に問いたい。

ハイビスカス柄の評判

今年の夏はあまりの暑さに20年前の服を引っ張り出して着ている。コットン素材で襟と背中が開いていて、ウエストだけ絞ったもの。学生時代に流行ったボヘミアンが復活しているのだから、ま、いいか。 

ところが、コレが思いのほか評判がいい。ヘアデザイナーのテレンス・コールマンさん、それに今日開かれたエンジン01教育委員会でも皆が褒めてくれたので、アキオ・コレクションのブログにアップ。

実は番組で借りた白地に赤にハイビスカス柄が気に入り、まずはそれを買い取って着まわした後、柄違いが欲しいからと香港のテーラーにそれを持ち込んで、ハイビスカスプリントを探して仕立ててもらったもの。当時は日本社会で派手な印象を与えたかもしれぬ、このプリントの色あいが、今年風なのだと思う。

アボカドスイーツ

ジャカルタのアボカドスイーツが恋しい。

アボカドジュース、JCOのアボカドドーナツ・・・。

日本に戻ったら、アボカドジュースを作るつもりだったのに忘れていた。テレビでメキシコのアボカドスープの映像を見て、突然、思い出した。

沈没

くだらない。スケールの小さな権力闘争だ。それを日々、大メディアが追いかけて報じている。経費とエナジーの無駄遣いだ。 

日本をどうしたいのか。それぞれのビジョンを語って代表を決めればいい。ただでさえ、政府の無策が腹立たしいのに。

歴史的に振り返ると、民主党は、日本をダメにするために誕生したといわれるのではないか。ああ、沈没する船に乗っている気分。