最後の歌舞伎座

たったいま歌舞伎座より帰宅。第三部、最後は「助六」。
私がいまの歌舞伎座に足を踏み入れるのも今日が最後かと思うと、急に寂しくなった。芝居が観られないだけでなく、切符がないと、中に入ることさえできない。いや、違う。この空間そのものがなくなってしまうのだ。
終演がほぼ22時だったので、さすがに疲れた。詳しいことは気を取り直して改めて。

ばら撒き反対!駅中(エキナカ)に保育園を

以前より再三、民主党の子育てばら撒き支援はおかしいと発言してきた私たが、ここへ来て急に、メディアが指摘を始めた。なんで今ころ? 法案が通る前にこそ騒ぐべきなのに。
しかし、この私にも盲点だったのは、外国の子どもを養子にすれば、私にも月々2万6千円がもらえるということ。だったら、世界各地の知り合いの子どもと養子縁組して、私も子育て支援、現金支給してもらおうじゃないの。当然、そこを狙う犯罪グループも出てくるだろう。
子どもは社会が育てるものなら、なぜ早急に保育園を造らないのか。5年かけて設けるなんて、いま必要なお母さんはどうすればいいのだろう。2万6千円では、ベビーシッターだって雇えない。 私が総理だったら、まずは東京都知事とともに、JRや東京メトロとタイアップして、都市部の駅中に簡単な保育所を作ることを考える。駅までだったら、子どもが病気になっても、お母さんは職場からすぐに飛んでいけるではないか。雇用促進にもなる。
誰でも考えられるこんな簡単なことを、なぜやらないのだろう。日本国家を貧乏にし、日本人の意欲をそぐための愚策としか思えない。それでもやるというのだから、選挙対策のばら撒きとしか考えられないではないか。 次の選挙は、民主党の愚策ともいえる子育て支援を争点に闘うべきだ。野党頑張れ!政権与党の政策のどこが愚かなのかを浮き彫りにして、日本の将来につながる、意味のある子育て支援を提示できる政党にこそ、私たちの清き一票は投じられるべきである。

青山墓地の桜の向こうは・・・

青山墓地の桜の向こう、左はミッドタウン、下方は国立新美術館。その手前に米軍のヘリポートがあります。『ワシントンハイツ』の第十六章に描かれている土地です。一昨夜、墓地で桜を愛でていたら、連続で2機、米軍ヘリが舞い降りてきました。でも、花見客は誰一人気に留めないまま。

ベランダに楓の花が・・・

アメリカから帰国してみると、楓の蕾が固くなっていた。次第に芽吹き始め、ついには昨日、赤い花を発見。なんだか子どもを育てている気分。
楓の花については、季語を調べるうちに知った。一体、どんな花なのかと思っていたら、自分のマンションのベランダで、その存在を確認できたのである。
「和」にこだわって、床の間もどきの棚を造り、白いローマンシェイドで障子風にし、坪庭のごとく石庭が見えるようにしようと考えたのは数年前。小石を敷き詰めただけでは寂しいので、大きなプランターに竹も植えてみたのだが、陽が十分に当たらないのと、私が出張がちなことが祟って、ついに枯らしてしまった。
以来、竹を捜し歩いていたのだが、今年の初め、ようやく竹とともに楓を植える運びとなったのである。
ところが、その時期の楓は葉をつけることもなく、ただ枝ぶりに風情があっただけ。果たしてどうなることやらと思っていたら、
3月からいきなり芽吹き始めたというわけだ。  若葉には産毛があって、なんともいとおしい。おまけに、赤い花を自分の目で確かめることができたのは、大きな収穫であった。
この写真は近々新しくするでご紹介したいと思う。現在、自分でアップできるように練習中。

桜のアーチ@青山

桜の季節、絶対にお勧めの花見スポットは青山墓地。外苑前から下ってくるのも、墓地下から上がっていくのも、墓地中央から始めるのもいい。とにかくずーっと桜のアーチで空が見えないほど。
歩くなら、満開から散りかけがいい。花びらがはらりはらりと降る中を、朝早く、あるいは昼下がりに一人歩くのがもっといい。とりわけ今日などは、風がそよいで桜吹雪が舞う。初雪を思わせるその様に、涙がとまらなくなる。日本人に生まれてよかったと思う瞬間でもある。
人はどうしてこんなに桜に惹かれるのだろう。春になって桜の咲く様は、日本人の原風景と言っていいだろう。ワシントンDCのジェファソン・メモリアルで観たときには、この感動はなかった。
カメラを向けると、幹の黒さが際立って、桜がたくましいことを如実に写し出すことになる。なのに、肉眼で見ると、淡い桜色がなんと清らかではかなげだ。そんな桜に、日本人は自分たちを重ねているのではないだろうか。
今日あたり、目黒川の桜はどうなっているだろう。川面に張り出した枝ぶりに、二分咲きでも十分に魅力はあるのだが、満開が過ぎたころが気になる。花吹雪は水面で万華鏡のように気まぐれに此処彼処に寄り添い、見事な花筏を作っているに違いない。

桜のアーチ

東京で一番の花見スポットは青山墓地。桜のアーチが見事です。左は、見下ろしたところ。墓地下から六本木通に抜ける道が見えますね。右は青山通に向けての上り坂を撮りました。空が見えなくなるほどの桜の花の満開の下、はらはらと花びらが舞い散る中を歩くと、涙が止まりません。4月6日の今日は特に初雪のような桜吹雪が斜めに舞って、いい感じでした。