舞台「幽霊たち」

奥田瑛二さんが出演している「幽霊たち」の東京公演千秋楽@パルコ劇場を観た。初日から少しずつ演出が変わっていったという舞台。演出家も出演者も「これまでで一番」と満足していらした千秋楽を観られて、幸運だった。

奥田さんは俳優として新境地を開かれたのではないだろうか。たとえば「羊たちの沈黙」のような映画に出演される奥田さんがイメージできる。津川雅彦さんをして「奥田がこんな渋い役を出来るとは思わなかった」と言わしめたという。監督としてだけでなく、俳優としての今後の活躍も楽しみである。

これから長野、広島、大阪で公演があるのだとか。行列に並んででも当日券を手に入れ、観劇することをお勧めします。詳細はこちら→http://www.parcoplay.com/web/page/information/ghosts/

いままでの舞台では味わったことのない感動が得られます。

言いたいのは、新たな共同体創設

金曜日夜に突然電話が入り、昨日、「サンデーフロントライン」の取材を受けた。高齢者を含めて、単身者が3割を超えたニュースについて、私が送っていたコメントはこうだ。 

「一人暮らしの老年層とシングルマザーが同じ敷地に暮らせる住宅を用意し、世代を超えて支えあう『新たな共同体』を自治体が創出してもいいのではないか」

取材では、それについてさらに詳しく聞かれるのだと私は受け取っていた。

なのに、OAを観たら、なぜ女性の単身者が増えているかしか語られていない。違う。私は、単身者が増えていることを前提に、新しい共同体を作ろうと提案したいのだ。親子でも夫婦でも、相性の悪い同士が一緒に暮らすより、別々に暮らすことで得られるストレスフリーを選んでいる。とはいえ、誰かに必要とされたいとも感じている。だから、高齢者シングルがシングルマザーを支えられるなら、こんなにいいことはない。

単身、大いに結構。両親仲が悪いまま結婚を続けるより、シングルマザーでいいではないか。その代わり、社会が子育ての環境を整えばいい。シングルマザーでも安心して子育てができる社会なら、少子化問題は解決する。行政はバラマキではなく、システムを供給するのだ。同じ敷地で暮らせれば、高齢単身者も子育てを味わうことができて、一石二鳥なのである。