17日から24日まで八坂の神さまたちは御旅所におられます。7日間、お詣りしたら願い事がかなうと言われており、実践しているのですが。家を出てから戻るまで、誰とも口をきいてはいけないのが難しいところ。孤独な空気、伝わりますか。
「きものを着たい」と思った時が適齢期。形見が舞い込んだ時、海外暮らしを終えた時、日本人の心を確かめたくなった時――。ワシントンDCでの中年留学を機に始めて18年。祖母・母・娘と三代続く着道楽の血が騒ぎ、粋に着こなしたいと奮闘中。失敗例も含め、適齢期を迎えた方々のヒントになれば幸いです。
京都での10年を歳時記にまとめた『『京都で、きもの修行:55歳から女ひとり住んでみて』が世界文化社より出版。日々の着こなしの写真は、インスタグラムに掲載。
少し遅れて、山が次々建てられます。
写真は黒主山。やはり観光客の少ない朝に、山々を巡りました。
曳初の後、吉田孝次郎さんのお話を伺いながら、しばし談笑。吉田家の2階から曳初を拝見できたのは、NPO美しい京都が運営している「吉田塾」の塾生だからなんです。
吉田家の名物「六角」を頂きながら、軽くアルコールも加わったせいでしょうか。話が弾み、乙女たちが笑いこけております。
3枚目の写真は、私目線で膝の上を撮影。「六角」は北観音山が六角町であることからご先祖が編み出されたようですね。私自身も六角の描かれたガーゼ手ぬぐいを持参、吉田家の家紋「オモダカ文」の浴衣、扇子も含めて、北観音山の法被と同じターコイスブルーでコーディネートしています。
後祭の鉾建ては順次進んでいるのですが、曳き初めの朝は、特に騒がしくなります。懸装品をつけ、車輪をつけて動くようにせねばなりません。そんな山鉾巡りの朝の風景です。
駒形提灯の帯、ようやくみつけました。
宵山に建てられた鉾の駒形提灯と一緒にカメラに収めたい。でも、難しいことが2つ。提灯が明るいので、帯が暗くなる。洋服の人が写り込む。ポロシャツに短パンだったりするから、興ざめなのです。
だから、駒形提灯周辺に浴衣の人をみかけたときが狙い目。そこへ寄っていくのです。
帯をよーく見てみてくださいね。小さく粽が描かれています。
宵山に開かれる一力さんでのお茶会。昨年はご縁がなかったのですが、今年は茶友のお招きを受け、十名ほど一緒に出かけました。
表千家主催のお席では、舞妓さんがお運びさんを担います。一力さんに女性が足を踏み入れることは滅多にない上、ほんものの舞妓さんに会えるので、人気なのです。
私たちは最後から2席目。帰ろうとしたら土砂降りになり、ようやく上がって帰るところにて、玄関で撮影しました(右上)。
この日の装い。帯は先日の志野流のお席と同じ、源氏香。一力さんを訪れる前に、室町の誉田屋さんにお邪魔しておりました。
着物は、絽なのですが、文様は牡丹なんです。夏なのに牡丹でいいかどうか悩みつつ、ま、吉祥文は季節を選ばないということであり、絽なのだから、7月に纏ってもいいということでしょうか。
紫織庵へ。私の浴衣のほとんどは、ここで購入。襦袢が陳列されている部屋で、着付けの先生が、帯結びを直してくれています。
祇園祭の最中、陰陽道のまつわる講演を聴くために北斗七星の帯を締め、その前に上賀茂神社に参拝しました。
祇園祭は7月1日から1カ月、毎日神事行事があります。長刀鉾町にある大丸京都店も、祇園祭一色に。
1階には、ミニチュアや小皿など山鉾が描かれたグッズが並び、大丸のコレクションとして、鉾が三基、並び、浴衣売り場にも、二基、飾られていました。
浴衣は芭蕉の葉文。鉾の前でよく映えます。