サロンdeきもの適齢期

和服で歳時記を感じながら、日本の美意識について考える「サロンdeきもの適齢期」。第1回は「雛飾りの流行と桃の霊力」。旧暦の上巳の節句に開催します。神明舎には、昨年に引き続き秋尾沙戸子の御殿飾り(昭和9年製)を飾っておりますが、今年は富家家の京雛(大正14年製)も引っ張り出しました。2つの雛飾りを比較しながら、前半には、雛飾りの変遷と東西雛の違い、桃のパワーについてお話し、ちらしずし、ひちぎり、桃酒を頂いた後、手持ちの着物コーデについて語り合います。ひなまつりの今回は女子限定。和服をお召しの上、形見など頂き物の和服や小物をお持ちください。インドから帰国した着付けのプロも参加してくれるので、着付けのコツについてもお訊ね可能です。

・日 時:平成31年4月7日 日曜日 15時半より18時半頃
1)講座「御殿飾りと桃のパワー」
2)軽食
3)着物コーデ研究

・場 所:神明舎(富家邸)

・参加費:3千5百円 (ちらしずし、ひちぎり、桃酒を含む)

・ドレスコード:和服

・定員10名

2019年3月 お別れの会と退官パーティは高野槙の色無地で切り抜ける

地紋が高野槙の色無地。裾回しに金の刺繍が施してあります。黒帯でお別れの会に参列した後、大学院指導教授の退官パーティへ。たつむらのキラキラした帯に換えました。14時終了、16時半開始という流れ。着替える場所、最悪は上智の近くのニューオータニホテルのトイレ・パウダールームを想定していました。結果、学士会館の更衣室を借りられたので、枝垂れ桜文の着物にしても大丈夫でしたね。ただし、荷物は大きくなったでしょうが。

お別れの会は難しいです。地味系の着物なら黒帯でなくてもよかったのでしょうが、一応、弟子としては喪服モードであるべきですものね。

2019年3月 春蘭の帯で日日居月釜へ

素敵なお茶室にお呼ばれしました。天井の高い茶室はもとより、玄関からお台所にいたるまで、私好みの内装で、久しぶりにワクワク。日ごろお会いしているだけでは見えないご亭主の奥深さが伝わり、興奮しました。ご亭主の許可を頂き、写真を掲載させていただきました。

一生お茶室が持てるわけがないと、着物に散在し続けた私。それよりも、お道具を少しずつ揃えるべきだったかなあ。収納スペースもないくせに、ちょっと悔やまれます。

あまりに居心地よすぎて、いろいろお訊ねしたにもかかわらず、堂々としたお点前。こちらにも感動しました。若いお茶人さんたちに紛れて、浮きまくりの私でした。

着物は山々を描いたぼかし風。帯は春蘭、しま亀さんです。

 

2019年3月 明日の京都 シンポジウムは椿文の帯で

今日、開かれた「明日の京都 文化遺産プラットフォーム」主催のシンポジウム(私も企画調整員の一人)。かくも多くの知人友人にご来場いただいたとは、感謝感激です。会場ではせっかくお声をかけて頂いたのに、丁寧なご挨拶ができなかったこと、この場を借りてお詫びします。事務局による公正な抽選を潜り抜けての当選、私にとってもサプライズのご対面となるのでした。

お持ち帰り頂いた書類の中に入っている「神と仏の歳時記」、素人写真はこういう場面で生かされるのだと、ご笑覧くださいね。最終頁に当団体の趣旨を記していますので、ぜひ。

無形遺産シンポジウムは毎年この季節に開催され、何を着るか迷います。これまで梅文をあれこれ締めていましたが、見知らぬご婦人方が感想を伝えにきてくださったりするので再びの梅は避け、今年はツバキにしてみました。着物は祖母の形見。お茶席ではないから紬で大丈夫。あ、でも襦袢は光琳梅。