2016年02月 一周忌を前に結城を着る

IMG_9579ゆうき早いもので、坂東三津五郎丈が旅立たれて、一年が経というとしています。
この着物を句会に着ていったところ、三津五郎さんが袖に触れながら、「やっぱり結城はいいねえ」と褒めてくれたことを思い出しつつ、袖を通しました。
この結城は祖母の箪笥に反物状態で眠っていたもの。仕立てる前に現地に送ったら、槌で叩いてくれて、ほわほわになって戻ってきました。ある展示会に行ったら、結城ブースの若い営業マンが、やはり袖を触りに来たんです。「最近のは、こんな風にできないんですよ」。
赤い花は桐。葉がゴールド。素材としてはもう少し重い感じがいいのかもしれませんが、色からはいって、つい誉田屋のしずりの帯を合わせます。とっても軽くて締めやすいこともあり。
 

2016年02 生誕300年に若冲雉の帯

若冲 雉-236x300今年は伊藤若冲生誕300年。2月8日は彼の誕生日でした。
裏寺町の宝蔵寺では、彼が伊藤家のために建てた墓石も修復され、若冲の水墨画が特別公開されました。朱印-224x300最終日には誕生日の法要が行われ、写真のようなご朱印が用意されいて、びっくり。
お墓脇に写っている帯は「若冲の雉」といわれて手を上げてしまったもの。白梅錦鶏以外で、若冲が描いた雉は「樹花鳥獣図屏風」の中に出てくるくらい。そこから取材して描かれたものと思われます。

2016年02月 蜘蛛の巣文で六波羅蜜寺と聖護院へ

蜘蛛の巣3日には六波羅蜜寺で豆まき。こちらは土蜘蛛だから、面白い。裾まわしを蜘蛛の巣にしている青地の着物はあいにく染み抜きに出していて、この帯を生かすために緑の紬にしました。
つちぐも本堂の前に集う人々は、しかし「土蜘蛛」鑑賞よりも、蜘蛛の糸と福豆ねらい。この日は群集の後ろにいた私のところまで福豆が飛んできた。1袋だけれど、ありがたい。
夜は聖護院のお札焼きを経て、家で豆まき恵方巻き。

2016年02月 豆まき、鬼やらいへは梅文の帯で

梅帯 赤京都の節分は忙しいのです。2日に追難式や豆まきをしてしまう神社仏閣も多く、一般の人々も、3日、複数の神社やお寺をかけめぐります。
今年は親しくしている母子の息子さんが年男。2日には八坂神社で豆まきをされるというので、カメラ片手にはせ参じ、夜は吉田神社の鬼やらいへ。コートを纏っていたので、中は関係ないかもしれないが、気分は梅。
舞妓さんの写真は「サトラギ日記」で見て下さいね。