流水の帯で、七夕の月釜へ

流水の帯、先日アマンで来た葦の着物にふさわしかったかも。この日の着物は、少し南国風の花文様です。過去には、祖母の蝶文の帯を締めています。

お軸が竹であることでわかるように、テーマは七夕でした。北斗七星の帯を締めたらよかったかもと思いつつ、帯が天の川を現したということで、よしとしましょ。

2020年8月 友、江戸より来る、アマン京都でランチ、葦文の着物で

東京のホテルで食事をするならアマンと決めている私。なのに、昨秋にオープンしたアマン京都は未踏のまま。ゆえに、江戸暮らしの久美子さん来洛の折、ランチをご一緒いただきました。

期待を裏切らない空間。食事のコンセプトも、少しずつ工夫がこらしてあって、大満足でした。

例によって和でも洋でも服がシンクロする私たち。お盆で母が戻ってきているはずなので、母の形見を着ようかとも思ったのですが、かわの屋さんで購入したまま袖を通していなかった絽の着物を選びました。葦がカラフルに描かれています。帯は、結納のために母が選んでくれた絽つづれ。帯どめはラリマーです。

外で撮影した2ショットは、久美子さんの了解を得てから追加掲載しますね。

 

祇園祭2020 宵山のお茶会、後祭、御旅所

祇園祭がテーマのお茶会@桂へ。帯は駒形提灯。京都では、襦袢を着れば、浴衣でもお茶会に行くことが許されるのです。もちろん、白足袋を履いて。趣向は祇園祭にまつわることいろいろ。

玄関に、大船鉾の粽を発見(昨年のもの)。のち、一部屏風を見せている町屋があるので、後祭の新町通りへ。今年は関係者だけで粛々と龍を祀っている大船鉾の外で撮影。北上して、北観音山、そして御旅所で神籬に手を合わせました。

 

2020年7月 祇園祭の茶会

今年は山も鉾も建たなかったので、私が駒形提灯を帯で運んでいました。

22日の夕方の席では、床に、八坂神社の粽「蘇民将来子孫也」。八坂神社と綾戸國中神社のお札。八坂神社は、素戔嗚尊の和魂、綾戸國仲神社は荒魂。本来は、綾戸國中神社のお稚児さんが馬にまたがって八坂神社境内に入るまで、神輿は出してはいけないと伝われています。

2020年8月 仁風庵へ母の上布に朝顔の帯で

初めての仁風庵。鯉山町にある山本仁商店さんのご自宅で、国の指定有形文化財でもある。岐阜で創業した山本仁商店は、大正時代に京都に進出。白生地屋から染色業へ。本宅は、昭和初期に建てられたらしい。1階のお座敷とお庭に目を見張ったまま、2階へ。洋間で三友居さんのお弁当を頂きながら、インテリアに、またまた溜息。下のお茶室で冷たい緑茶を一服。何もかにもが素晴らしい。

母の上布、この数年袖を通していなかったら、茶色いシミが目立つようになっていた。雪晒に出した方がいいだろうか。いつもは桜色の無地とか博多帯を合わせているのだが、今年は朝顔を合わせてみた。

祇園祭2020 大丸京都店にて、祇園祭鉾前で日傘を選ぶ

大丸京都店は長刀鉾町にあります。例年、ウインドウや売り場に、さまざまな鉾が展示されるのです。1階の売り場はもとより、地階や浴衣売り場など、分散されていますが、コロナ禍の今年は、1階に集中していた気がします。

7月も終わりに近づくとセールが始まるので、日傘を購入。記念に、お店の方に撮影してもらいました。

祇園祭2020 船場のコレクターを訪ねて、駒形提灯の帯で

立派な長刀鉾です。お母さまご存命のころ、ご自宅では鉾だけ飾られていたそうです。ビルに建て替えてから天井が高くなり、全体を展示できるようになったとか。お人形の仕事が見事です。昔の職人さん、すごいなあ。『細雪』でわかるように、船場の商家の文化度の高さは、京都の室町界隈に匹敵します。お着物、人形については、特に。

祇園祭2020 宵山のお茶会@太子山秦家

祇園祭宵山を秦家で過ごしました。なんて贅沢なことでしょう。岡崎にある好日居の横山さんと、薬種問屋の末裔、秦めぐみさんによるお茶会だったのです。

ここは太子山町。祇園祭の山鉾町の中でも最も西南にあります。例年なら、路地には駒形提灯が飾られ、秦家がお店の一部を会所飾りに提供し、聖徳太子像が祀られるのです。今年は山鉾は出ませんでしたが、ご自宅で聖徳太子のお軸と鬼子母神さんを祀られ、静かにお茶会が催されました。

聖徳太子と秦氏の関係は、歴史に詳しい人ならご存知ですよね。太秦だけでなく、このあたりにも16世紀から白生地屋を営む秦氏たちが暮らしていたようです。