2011年06月 藍のぼかし@HumanBand

 

母の藍染の単衣を久しぶりに着ました。根津美術館の庭で撮影。外光で見ると、藍のぼかしがまぶしいくらい。母は、これにどんな帯を合わせていたのだろうか。この白地の帯は祖母のもの。母が他界してから譲り受けました。絽の襦袢と帯揚げは蜘蛛の巣文。紫織庵製。

タイから訪日していた友人を、表参道駅まで送った後、きれいな女性から声をかけられました。どうやら、このブログを見てくださっているようです。ありがとうございます。
ところで、私は、このきものでHumanBandの参加しています。撮影したのは、根津美術館入り口の回廊。隈研吾さんらしい設計です。大震災以来、短期間のボランティアもチャリティで日赤に義捐金を送るのも、どこか自己満足の匂いがして抵抗がありました。HumanBandはもっと息の長い支援を、と若者たちと一緒に進めているプロジェクトPower New Tohoku の一環です。来年の311、 東日本大震災から1年が過ぎた日. わたしたちは海に向かっ て立ち、目を閉じ、 どこまでもどこまでも手をつなぎあって、. いつまでもいつまでも祈るのです。詳細はこちら→ http://www.humanband.jp/

2011年05月 赤黒の大島


本格的に着物を着始めたころ、池田重子さんの帯を探しに、きもの一番館(市田)さんの展示会に行きました。いろいろ話すうち、紬のプロがいると聞き、翌日、スーツケースに紬を詰め込んで出直したのです。
黒地にポイント柄の大島は昭和40年代までなのだ、赤の入った大島は、もっとめずらしいのだ、と教えられました。貴重な一着です。
フラッシュのせいで赤が際立ちますが、実際は黒が勝っています。締めやすいので、つい縮縮の帯を合わせてしまいます。特に、この青は名古屋帯なので結ぶのがラクなのです。5月と10月が着ごろです。