2015年01月 立春に向けて

わくでんIMG_3355和久傳丸の内店にて。アイフォンで撮影。
サラリーマンだった父のところには、取引先から山のようにお歳暮が届いていました。そういう立場の方々へは、お正月の準備に忙しい年末に心をこめて贈っても、印象に残ることもなく紛れてしまうことを知っています。だから、年が明けてから寒中見舞いをお送してきた私ですが、今年は「立春大吉」のカードを添えて、2月4日着を狙いました。「春を待ちわびて」という大女将直筆の熨斗紙をかけてもらいつつ。
京都の和久傳という手もあるのですが、戻るのが2月2日であったため、東京着の分は丸の内で手配したのでした、

2015年01月、吉岡幸雄展へ皇帝紫の帯で

JR京都伊勢丹で開かれていた吉岡幸雄展、最終日に伺いました。皇帝紫の研究者と知られている吉岡常雄さんの帯を締めて。ソロモンと題された図です。着物もやはり貝紫。青山みともさんのはメキシコの貝紫と聞いています。
菊池寛賞の授賞式の際、本当はこのコーデで出席したかったのですが、着物が単衣だったために断念。人形仕立てにした今年は、冬でも大丈夫。この帯を締めて先生との2ショットを撮る計画がようやく実現するはずでした。
ところが、会場にいた人々が先生と帯をセットでカメラに収めたいというので、後ろを向いたところ、先生がそちらのカメラに目線をあわせ、結果、失敗に終わったのでした。トホホ・・・。

2015年01月 雪の京都案内は、羽子板文に松竹梅の帯、アザラシ草履で

ご主人の実家から東京に帰る途中、京都に寄った友人夫婦を、上賀茂神社に案内しました。お正月定番、羽子板文に松竹梅の帯で。
初詣に上賀茂神社をお勧めする理由:この宝船をくぐると、無病息災が叶う、新年のみ本殿の前まで行ける、お神酒が振舞われる、などなど。もっとも重要なポイントは、神気が違うこと。別格なのです。いつもの立砂も、雪をかぶって真っ白。盛塩に見えてしまいますが、この先の松葉、左右それぞれ2本と3本。陰陽を表現しているのです。
私はといえば、彼女が京都に到着する前に、早朝の初卯神事に参列しました。正月最卯杖 IMG4516初の卯の日に、神前に卯杖を献じるのです。平安時代に邪気を祓った卯★松竹梅帯1-149x300杖とは、芯に桃、椿など2本を用い、山立花、石菖蒲、四手紙を挟んで、日蔭蔓を飾ったもの。上賀茂神社では、皇室のご安泰を祈願の後、宮中に献上しています。写真のは境内用で大きいですが、神棚の榊くらいのボリュームのを3千円で分けて頂けます。雪の桜門
雪の立て砂元旦と二日の雪が溶け出してカキ氷状態の道を着物で歩きまわり、疲れ果てました。が、雪国仕様のアザラシ草履が大活躍。IMG_4621草履2006年に会津でエンジン01オープンカレッジに参加した際、雪道に懲りて探した草履。その2年後くらいに手に入れたものの、まさか京都で役に立つとは。
お酒の強い夫婦は、お神酒としての樽酒をあおり(升とセット、私は金箔入りボトルを持ち帰り)、この後、大田神社、ランチをとって、蚕の社、下鴨神社、秘密の某所、締めは八坂神社。祇園で早めの夕食をとり、二人は10分遅れの新幹線で東京へと戻ったのでした。ロッカーで荷物を出してから。

2015年正月 白銀の京都

IMG_4155★ 金閣寺元旦の雪を受けて、翌朝はカメラを持って、金閣寺へ。写真を撮るにあたって場所取りのライバルは、中国人ではなく、日本人の家族連れ。雪の金閣寺をバックに、帰省している孫と一緒に写真を撮りたい、おじいちゃんおばあちゃんなのでした。
烏丸通、御所も綿帽子をかぶっておりました。帰宅して、お雑煮と軽いお節。
IMG_4398鏡もちIMG_4397雑煮

2015年01月 上賀茂神社での「迎春」は、葵文で 

あけましておめでとうございます。無事に新年を迎えられたことに感謝。
IMG_4060★日の出IMG_4065★宝船今年のお正月は徹夜して、朝5時からの歳旦祭に参列。直会(なおらい)を頂いて外に出ると、初日の出の美しいことに改めて感謝。
昨年と同じ着物に抵抗があれど、あまりの寒さに、葵文の辻が花を選んだ次第。東京だと分厚く感じる辻が花も、京都の寒さにはちょうどいい。防寒は万全。中には白のフリース。手には肘までのファー付手袋、指が自由になるタイプ。ゴルフ用。足首にもラビットファーのバングル。実は手首用。海老茶色のコートはカシミアです。
その後、家に戻って仮眠。飛行機で東北に戻る友人とイノダ珈琲本店へ。元旦はほとんどの店が休業。なのに、朝から営業しているのはイノダ ナポリタン@元旦IMG_4078★木の葉老舗の底力ですね。いつもは観光客でいっぱいなのに、元旦は京都の家族連れで混んでいた印象です。手
イノダ初体験の彼女がナポリタン(イノダ名物)を所望し、しかし、ここのはあまりに量が多いので、半分ずつにして頂いたのでした。炭水化物はダメよ、ダメダメ、と彼女を制して。足 防寒
途中から雪が舞い始め、イノダの中庭もあっという間に真っ白に染まりました。木の葉をカメラに収めつつ、しかし、あまりの降雪スピードに、彼女は早々に伊丹空港へ。帰宅した私は洋服に着替え、雪景IMG_4128★ヒイラギやIMG_4098★六角堂色を撮影に。横殴りの雪で、スノーブーツもズブっと入ってしまうほどの雪の深さ。「雪持ちの松」「霰」などの文様を、目の当たりにできたのは貴重な経験でした。「カメラ持つ 我が衣手に雪は降りつつ」モードでは、指がかじかんで、辛かったあ。