さんざん迷ったあげく、和服ではなく、鳥居ユキさんのドレスで会場へ。
打ち上げで、隣にいるのは、姿月あさとさんです。
生きている間に、ここに来られてよかった。そんな夜だった。
歳を重ねると、そうは感動することに出会えないものだが、「すきやばし次郎」のとき同様、「みかわ是山居」を体験すると、人生観が変わる。ここにくれば、誰もが謙虚になるのではないだろうか。
山本益弘さんのおかげで、昨夜は「みかわ是山居」のカウンターに座らせていただいた。早乙女哲哉氏の仕事は実に奥が深い。
いかに水を抜くか。魚を知り尽くし、科学的に計算した上で、粉と水と空気の割合や揚げるタイミングを決めているらしい。車海老を扱う指の美しさ、白魚を一匹ずつ揚げる手首のしなやかさ、とにかくセクシーなのである。
かくも甘い車海老にこれまで出会ったことがない。胴体と頭が全く違う。名古屋生まれで海老好きの私が口にしてきたものは、何だったのだろうか。きす、いか、うに大葉、しらうお、めごち、穴子、アスパラガス、ふきのとう、サツマイモ、はしらのかきあげ。薄い衣、香ばしい衣、どれもこれも、魚のベストを衣の封じ込めてなお、衣そのものの魅力的なことよ。なんとも至福の瞬間・・・。
早乙女哲哉氏が日本に存在してくれたことを、私は日本人として誇りに思う。
このところ、痩せ始めていい感じだったのに、今朝起きたら、顔がマンパチ状態。真っ青・・・。
思い起こせば、昨日、昼と夜に米をしっかり取った。これが原因らしい。
夕方、食事に誘われた段階では、蕎麦を食するはずだったのに、相手が鰻と言い出し、同意してしまったことが間違い。昼に何を食べたかすぐに思い出して抵抗できない脳の老化を懸念したほうが良さそうだ。
帰国してから、打ち上げだの句会だの宴会だの、外食が続いていた。飲むだけで押さえられず、つい目の前にある食べ物を口にして太り始めてはいたのだが、ここまで丸くはなかった。ビールを飲んだ上に、お米を茶碗2杯以上食せば、当然の報い。
デブにならないためには、外食は週に2度まで。あとは家で細々と食べるに限る。