2017年11月 古典の日フォーラム

11月1日は古典の日。京都国立博物館内での錦秋茶会→古典の日フォーラムへ。誰が袖文を選んだのは、古典の日にちなんで。ここでは、国際会館での写真を掲載します。

「やあ、秋尾さん」
フォーラムでは最後に登壇した磯田道史さんにロビーで声をかけられ、一瞬、エンジン01文化戦略会議オープンカレッジのような空気に。いま彼は京都在住なのですね。古文書を切り口に古典の大切さを訴えてくれた磯田さんの話は、いつもながら説得力があって、しっかり背中を押してもらいました。

木々が色づき始めた国際会館のお庭では、司会の元NHKアナウンサーの三宅さんにバッタリ。キャスターとしてNHK夜の帯番組を担当させて頂いた90年代にタイムスリップした私(「ナイトジャーナル」という、その番組を高校生の磯田君が見てくれていたそう)。温かい包み込むような大先輩・三宅さんの司会ぶり、さすがでした。
前半に登壇された大宗匠は、その後、護王神社に向かわれたと、知り合いのFB記事で判明。鼻の奥がつんとして風邪ひきそうだった私は、猪子祭もお餅つきも放念して帰宅してしまい、少し心残りです。

2017年11月 誰が袖文で京都国立博物館の茶室へ

京都国立博物館に、茶室があるの、ご存知でしたか?
錦秋茶会と銘打ったお茶会にお招き頂きました。思えば、炉開き。京博の敷地内ですから、三期に入った国宝展を見て帰るのが理想ですが、11月1日は古典の日。国際会館へと向かったのでした。誰が袖文を選んだのも、そのため。

2017 年10月 雷神の帯で国宝展へ

 

今日終了の二期。金土は20時までだからと昨日18時過ぎに雨の中、出かけたら、館内はそれなりに混雑。雷神の帯ゆえ、風神とともに写真を撮りたいと行きずりの若いカップルにお願いしたところ、国宝の文字が下半分になっております(帯の皺は、この姿で天橋立からの特急に揺られたため)。コスプレ目線からか雷神の帯に二人とも過剰なほどに反応。あのカップルが今後、着物ファンになれば和服普及に一役買ったことになるはず。ふふふ・・・。

さて、一期はご招待の方のご相伴にあずかり、二期は、還暦祝に頂いた前売り券で入場。一期とほぼ同じなのですが、今期は、以前臨書した最澄の「久隔帖」と、曜変天目(龍光院天目)が目的。まずは1階の陶磁へ直行し、並ばず外側から拝見。その後、最澄と空海の書を見て、再び1階の列に並ぶ。
やっぱり違います。正面から底まで覗かないと、あの輝きを目にできないのです。しかし、感激もつかの間、早く進まないと叱られるので再び後ろへ。計3回並んで拝んで、時間切れとなりました。

展示の前で、某建築家ご夫妻、某書家(ご家族と一緒)に遭遇。曜変天目の求心力、おそるべし。

 

2017 年10月 金毛茶会@高台寺

久しぶりの金毛茶会。今年は高台寺で開かれるというので、万難を排して伺った。小雨には閉口したが、これまで立ち入ることがかなわなかった傘亭に足を踏み入れることが最大の楽しみだったのです。
なるほど、天井は開いた傘を下から見上げたような感じ。屋根裏の竹垂木が頂上の一点に集まり、そこを一本の束が下から支えた構造で、バリ島のコッテージホテルを彷彿とさせます。秀吉の時代にこんな構造の茶室が作られたことが興味深い。

濃茶席、薄茶席、香席、点心席と、混雑を避けて上手にまわろうとするのだが、子どものいる人たちは、ディズニーランドでそんな工夫をしているに違いない。そう、お茶会はテーマパークを彷彿とさせます。
人生3度目の香席(志野流)では、めずらしく聞き当てられたことが、とっても嬉しい。
着物はライオンの金毛にふさわしい色を選び、帯、お太鼓は菊づくし、前は紅葉。
終わった後、京都文化博物館に立ち寄りました。思った以上に和服が似合う空間。

2017年10月 フォーラム「古都の借景」

明日の京都文化遺産プラットフォーム主催第七回フォーラム「古都の借景」で、パネルディスカッションのコーディネーターを勤めました。
登壇されたのは、平等院住職・神居文彰さん、圓通寺住職・北園文英さん、作庭家・小川勝章さんです。神社を中心に京都を巡ってきた私でしたが、フォーラム準備のために、仏閣・名勝について多くを学ばせて頂きました。このような機会を頂いたことに感謝です。

2017年10月 観月祭@智積院

東山にある智積院にやってきました。真言宗智山派の総本山ですが、今年まで訪れるチャンスを逃していたのです。

高野山にいた覚鑁(かくばん)が根来山に道場を建てて誕生した根来寺は、やがて巨大な勢力をもち豊臣秀吉と対立。堂塔のほとんどを焼失。徳川家康により、現在の京都の東山に建立されました。

根来寺といえば、思い出すのが根来衆。ここには日本史の秘密がいっぱい詰まっているに違いないと興味津々の私です。
月を映すことを意識して、観月には、この着物。家に残っていたお召しです。帯は若いころから私が締めていたもの。

2017年9月 モンスーンアジア@素夢子古茶屋

烏丸三条を西に歩くと目に入るアジア風の店、素夢子。韓国薬膳茶などが楽しめるだけでなく、モンスーンアジアの空気に浸れるのが魅力です。
実はこの店、日本最古の帯問屋・誉田屋源兵衛の経営。インテリアが思い切りアジア風なのは、社長がインドネシアなどで買い集めたテーブルなどが置かれているためです。
浴衣は下に襦袢を着ることによって、着物に近いランクにアップできます。小百合の浴衣は、反物状態で纏ったときに、インドのサリーのような印象になったので、次にアジアに行くときに着たいなあと思っているもの。まずは素夢子へ。カレーを頂きました。