駒形提灯の帯、ようやくみつけました。
宵山に建てられた鉾の駒形提灯と一緒にカメラに収めたい。でも、難しいことが2つ。提灯が明るいので、帯が暗くなる。洋服の人が写り込む。ポロシャツに短パンだったりするから、興ざめなのです。
だから、駒形提灯周辺に浴衣の人をみかけたときが狙い目。そこへ寄っていくのです。
帯をよーく見てみてくださいね。小さく粽が描かれています。
「きものを着たい」と思った時が適齢期。形見が舞い込んだ時、海外暮らしを終えた時、日本人の心を確かめたくなった時――。ワシントンDCでの中年留学を機に始めて18年。祖母・母・娘と三代続く着道楽の血が騒ぎ、粋に着こなしたいと奮闘中。失敗例も含め、適齢期を迎えた方々のヒントになれば幸いです。
京都での10年を歳時記にまとめた『『京都で、きもの修行:55歳から女ひとり住んでみて』が世界文化社より出版。日々の着こなしの写真は、インスタグラムに掲載。
駒形提灯の帯、ようやくみつけました。
宵山に建てられた鉾の駒形提灯と一緒にカメラに収めたい。でも、難しいことが2つ。提灯が明るいので、帯が暗くなる。洋服の人が写り込む。ポロシャツに短パンだったりするから、興ざめなのです。
だから、駒形提灯周辺に浴衣の人をみかけたときが狙い目。そこへ寄っていくのです。
帯をよーく見てみてくださいね。小さく粽が描かれています。
宵山に開かれる一力さんでのお茶会。昨年はご縁がなかったのですが、今年は茶友のお招きを受け、十名ほど一緒に出かけました。
表千家主催のお席では、舞妓さんがお運びさんを担います。一力さんに女性が足を踏み入れることは滅多にない上、ほんものの舞妓さんに会えるので、人気なのです。
私たちは最後から2席目。帰ろうとしたら土砂降りになり、ようやく上がって帰るところにて、玄関で撮影しました(右上)。
この日の装い。帯は先日の志野流のお席と同じ、源氏香。一力さんを訪れる前に、室町の誉田屋さんにお邪魔しておりました。
着物は、絽なのですが、文様は牡丹なんです。夏なのに牡丹でいいかどうか悩みつつ、ま、吉祥文は季節を選ばないということであり、絽なのだから、7月に纏ってもいいということでしょうか。
紫織庵へ。私の浴衣のほとんどは、ここで購入。襦袢が陳列されている部屋で、着付けの先生が、帯結びを直してくれています。
祇園祭の最中、陰陽道のまつわる講演を聴くために北斗七星の帯を締め、その前に上賀茂神社に参拝しました。
祇園祭は7月1日から1カ月、毎日神事行事があります。長刀鉾町にある大丸京都店も、祇園祭一色に。
1階には、ミニチュアや小皿など山鉾が描かれたグッズが並び、大丸のコレクションとして、鉾が三基、並び、浴衣売り場にも、二基、飾られていました。
浴衣は芭蕉の葉文。鉾の前でよく映えます。
今年も、ある鉾町で、粽の袋詰めをお手伝いしました。
農家の方々の苦心の作なれど、万が一不良品があれば、やり直し。
きれいに整えるだけでなく、蘇民将来之子孫也の「蘇」が隠れていないかどうかも、しっかりチェック。これは私のこだわりです
志野流蜂谷家の先祖代々の墓所を新しくされた記念の場にお招きいただきました。若宗匠とは、俳句を通してのご縁。生まれて初めて「蘭奢待」を聞かせていただき、感謝感激。正倉院展まで観に行った蘭奢待。ガラスの中に入っているから、わからないわけです。でも、聞香の機会を頂けた幸運に、酔いしれたひとときでした。
帯は誉田屋製「源氏香」文。お弟子さんが大勢いる中、この帯でいいかどうか迷ったのですが、一加さん春のセールで手に入れ、この夏デビューならこのタイミングでしょ、と締めていきました。着物は『ワシントンハイツ』の受賞祝宴の折にまとったのと同じ。白と銀で棕櫚の葉陰と赤とんぼを織り込んだ変わり絽。
お茶席では、少し後にいらした狂言師の野村万蔵さんとご一緒しました。母上直々のお薄を頂戴し、久しぶりに御家元にもご挨拶ができて、ほんとうに充実した一日と思っていたら、その直後に土砂ぶりにあい、閉口しました。
祇園祭は7月1日から31日までの1カ月。前日に長刀鉾会所にご挨拶に伺い、スサノオノミコトにお詣りさせて頂きました。
先取りで織られたであろう、長刀鉾の綴れの帯を締めています。明日からは夏帯ですから、これを締められるのは、今日が最終日になります。
京丹後の「和久傳の森」となりに、「森の中の家 安野光雅館」が誕生。そのオープイニグにお招きいただきました。
設計の安藤忠雄さん、細川護熙さん、坂東玉三郎さん、田中伝左衛門さん、作家の宮本輝さんもお祝いに駆けつけ、内覧の後、記念植樹されました。私も玉三郎さん、傳左衛門さんのお隣に苗を植えさせていただくという幸運にあずかり、やがて森になる日が楽しみです。
この日の装いはさんざん迷ったあげく、「雨上がり」と銘打たれた掬い織のの帯。安野さんがドクダミを描いていらしたのを思い出し、引っ張り出してきた次第。そうしたら、併設されたレストラン「モーリ」にドクダミが生けられていて、うれしくなりました。
吉田塾へ。
ちょっと遅刻。吉田孝次郎さんの講座が、もう始まっている――。
頃合いを見て、末席に座らせてもらう。
この日のテーマは帷子。上布を着ていくのが筋かもしれないが、しかし、銀座かわの屋で手に入れた貝づくしの帯が締めたくて、沖縄の花倉織を纏ってでかけた。
由緒ある京町屋の夏の室礼に、わくわくする私――。
写真は、吉田塾仲間の中野さんと、塾を運営しているNPO美しい京都の富家さんが撮影してくださいました。