2013年10月 引き手織帯on鮫小紋

IMG_1522鮫小紋秋晴れに龍田姫(紅葉した山々)というイメージにならないか、と先日の引き手織名古屋帯をターコイズの鮫小紋に合わせてみました。帯の色の薄さが着物の色に負けるところが難しいですね。帯揚げは、紅葉色のYUKI TORIIのスカーフです。全体のバランスとして、色が少しきついかもしれません。
帯の説明は先日書きましたが、この鮫小紋の着物には進展がありました。母も気に入って着ていたらしく、汚れも焼けもひどかったので、洗い張りに出したのです。焼けは無理でも、汚れは落ちて、きれいに生まれ変わりました。襟の汚れが気になったので、下襟をかけ襟にもってきました。だから、左前の襟だけ、鮮やかすぎるのが気になりますが、早晩、汚れて同じになるでしょう。
鮫小紋に帯3母の若いときの鮫小紋なので、身幅も袖幅も短いのが難でした。できれば、もう少し広げて仕立て替えたかったのですが、焼けがひどいため、縫いこまれていた部分の濃さとの落差が目立ってしまいます。よって、元のままのサイズで仕立てることに。
となると、このサイズにあわせての襦袢があったほうが便利です。セールで買い置きの生地で。ターコイズに合う襦袢をみつけるのは難しい。これまで手持ちの浅黄色(4寸)を着ていましたが、ターコイズとの色のズレが気になります。今回は、青や紫などのぼかしの、宝尽くしにしました。

2013年10月 石榴文の帯

ざくろ帯2-150x150ざくろ-150x150急に寒くなりました。自然に着物は袷を選びたくなります。
この季節、お店にザクロが並んでいるのを見ると、嬉しくなります。これらの帯の季節が来たとワクワクするわけです。着物の文様としての石榴が好き。九谷焼にもよく描かれています。中国では吉祥文様ですから。左は染帯、右は刺繍帯(裏は椿)。いずれも、かわの屋さんで購入しました。
幼いころ暮らした名古屋の家には石榴の木があり、母がそれをもいでは食べている姿が印象に残っています。私も子どもなりにコーンを食べるようにツブツブを摘んだり歯でかじったりして食べたものです。いまでは安易にイラン産ザクロジュースを買って飲んでしまいますけど。

2013年10月 引き手織名古屋帯

蕪村庵引き手織名古屋帯ずっと気になっていた母の帯を、京都で調べてみたところ、絹糸の中の雑絹紬糸を使用し、横糸にはフィラメント箔を張った糸を使って織り上げた「引き手織帯」という結論が出ました。いまでは製造されていない大変めずらしい帯びなのだとか。
祖母の箪笥から出てきたぼかしの紬の着物に合わせてみましたが、少しボケるように思います。バッグと帯締の色を合わせることで、ごまかした感があります。タイのジムトンプソンのバッグは、タイシルクと綿の混紡と認識しています。
この紬は単衣仕立てにしているので、まだ暑い10月に着てしまいます。本場結城紬と書いてあったのに、糊ときに出してみたら、本物の結城ではなく、石下で織られたものと判明したもの。ラベルは平気で嘘をつくので、気をつけましょう。
もっと涼しくなって袷も耐えられるようになったら、ターコイスの鮫小紋に合わせてみますね。
この蕪村庵は六角堂斜め前にあるお煎餅屋さん。京都にいらしたときは、お試しあれ。

2013年9月 絽の雨コート

絽のコート春夏の雨コートには、明るい色がほしいとずーっと思っていました。水色を基調に、淡い桃色や黄色がさりげなく入った絽のコートに、防水加工をしています。IMG_1586
祇園祭の雨の日、これを着ていたら、和装小物のお店の方に声をかけられました。絽のコートでこうした色使いがめずらしいようです。もちろん、本来の塵除けでもだいじょうぶ。

2013年9月 龍丸文onお召し

お召し 龍帯★母のお召し。まだ不慣れなころ、しみ抜きと洗い張りをして仕立てたのですが、最初に設定した自分のサイズが大きくて、太って見えます。伊勢丹の呉服売り場で襦袢を作った際、売り場の人の助言に従ったサイズですが、それが大いなる間違いでした。似たようなお召しでも、たてわくのは母の若いころのサイズのままなので、もっとほっそり見えます。
これほど暑いとむしろ生成りが涼しげですが、晴れの日でないとやはり見た目が寒々しいのが難。先日の芙蓉の帯も合います。

2013年9月 重陽の節句 候補

秋草帯秋草 絽菊酒@重陽の神事9月9日は重陽の節句、菊の節句でもあります。上賀茂神社では菊酒が振舞われ(左)、烏相撲が行われました。
東京から京都に入った足で和服に着替えて神事から参列するつもりでしたが、初秋用の菊文を持ち合わせていないと思い込み、断念。
実はヤタガラスの帯に数年前に出会っているのですが、そのころにはヤタガラスの価値がわからず、若冲の雨龍図を選んでしまった私。この日のために、購入しておくべきだったと、そのことばかり頭の中をかけめぐっておりました。
式典の途中で、祖母の扇取りの帯に菊の花が刺繍されていたことを思い出し、かつ、調べてみたら、晩夏・初秋のお茶席などで入用になったときに備えて購入していた絽の文様が秋草だったのでした。袷なら色留袖や帯に菊文があったのに、単衣や絽ちりなど9月の微妙な季節用はないと判断したのは、もともと秋草は好みでないので着てこなかったことが原因と思えます。加齢も一因とは考えられるのですが。
というわけで、来年用にアップさせていただきます。まさに備忘録。

2013年9月 芙蓉の帯 on 矢絣

矢絣 芙蓉 ★芙蓉帯7年ほど前に、青山にあった「えり華」さんで手に入れた紫織庵製の帯(生紬)を今年、ようやく仕立てました。作り帯にしようかなどと悩んでいるうち秋になり、ではまた来年、と歳月が経ったのでした。
矢絣の着物は夏お召し。この反物を見て、いよいよ仕立てようと決めた次第。9月なので、帯締めは透け感のないもので。

2013年8月 雪華文on 絽の鮫小紋

絽鮫小紋★
雨の八朔で着そびれた祖母の鮫小紋。袖を通してみたら、袖丈は2寸5分、袖幅も短くて、アレレ・・・。小柄だった祖母の着物は時として、袖丈が短めなのです。自分サイズの襦袢を生かすなら、袖幅を出して着用したいものです。しかし、鮫小紋の場合、色焼けしていると、出した場所だけ明るく浮いてしまうのが難点。解いてみて色が違えば、幅は短いまま着なければなりません。そして、この着物用に襦袢を作るか、袖つけかえで乗り切るか。着る頻度にかかっています。
この着物は傍から見ると涼しげな上、派手ではないので、取材には使えます。ただ、上手に着ないと、仲居さんルックになってしまうのが難しいところ。
今回は雪華の黒の帯、くもの巣の帯揚げです。雪の結晶の帯留があるのですが、急いで外出したので、次回、トライします。