2013年6月 麦文@室町和久傳

室町和久傳6月 2前の晩、連れて行っていただいた室町和久傳。入り口に茅の輪があるのを発見して感激した私は、翌日、一人で再び訪れました。大好きな「笹ほたる」を食べたくて。
以前は室町にあった室町和久傳。いまは御池通りから堺町通りを下ったところにあります。イノダコーヒー本店を上ルと言ったほうがわかりやすいでしょうか。2階のサロンでは茶菓が楽しめます。
茅の輪 和久傳
夏越の祓まであと1日。着物は麦文の絽、帯は観世水文を青に染めたもの。

2013年6月 ハイビスカス文@披露宴

漫画家さかもと未明さんの披露宴@椿山荘に出席。こちらもエンジン01のご縁。ハイビスカス@椿山荘
ご本人からは「きれいな格好で来てね」とのご要望があり、ならば和服しかなかろうと、この付け下げを用意した次第。なにせ袷だったのだから、直すのに一苦労。
「まあ、素敵」とほめてくださったのは、またしても桜井よしこさん。「20代の嫁入りの際、母が持たせてくれたんです。ちょっとブリブリで恥ずかしいのですが」と言い訳する私に、「大丈夫よ。品があって、いいわよ」。ご自身もお着物をお召しになるので、着物の価値がわかるのだと思う。30年前の職人の仕事、いまは再現できないのです。
母がこの着物を世田谷の「いその」さんで誂えたとき、和服でハイビスカス文様がどれほど斬新だったか。ハイビスカス自体いまほど日本では出回っていなかったので、季節を問わず、袷がよかろうと呉服屋さんと決めたのかもしれない。生前、単衣に直したほうがいいのでは、とつぶやいていました。
市松帯単衣といえば、先日の祝宴は額あじさい文で季節としてはドンピシャなのだけれど、なにせ小紋なので披露宴には不向きです。「披露宴は神様に降りてきて祝福してもらうのだから、出席者も相応のお召し物でお祝いするのが礼儀だ」と、この帯を制作された誉田屋山口源兵衛さんの助言を受け、あわてて短期間で治してくれる仕立て屋さんを探したのでした。母のバッグ
袷を単衣に直すのは、裏をはずすだけで簡単に思えるけれど、実際、縫い方が全く違うのだという。本来は洗い張りにしての直すので2ヶ月かかるらしいが、ほどいてみたら、そこまでしなくてよい縫い方だったとのこと。どうにか間に合いました。バッグは母の形見です。

2013年6月 紫陽花づくし@祝宴

池田弘さんの「渋沢栄一賞受賞を祝う会」に出席。神主であり実業家でもある池田さんは、アルビレックス新潟を率い、若手起業家も育てていらっしゃいます。池田さんとエンジン01を通してのご縁。私が『ワシントンハイツ:GHQが東京に刻んだ戦後』で日本エッセイスト・クラブ賞を受けたとき、見事な胡蝶蘭を届けてくださいました。額あじさい2013 池田氏と
ホテルオークラで開かれた立食の祝宴に着用したのは、額あじさいの小紋に箔の市松文の帯。この季節にしかつけられないオパールで象られた紫陽花の帯留は母の形見です。下の写真は2009年の三津五郎さんの祝宴の際の記録。三部紐は緑のほうが葉のイメージが鮮明になるでしょうか。
額あじさいアップ

2013年5月 刺繍の龍文@葺落五月大歌舞伎

龍帯1
5月は、国立劇場で文楽「曽根崎心中」を観て涙し、歌舞伎の柿葺落五月大歌舞伎夜の部「二人道成寺」を観て、玉三郎さんと菊之助さんの美しさに息を呑みました。
まだ袷の季節ですが、5月とは思えぬ暑さに、薄さを感じさせない単衣をまとい、帯は黒地の絽に龍を刺繍したものを結びました。葵の紗袷とも思ったのですが、紗袷は一人で着るには難しいので、断念です。
辰歳の昨年、龍の帯を探し購入。ネットにしては上出来の買い物でした。これだけの刺繍ですから、もちろん、アンティーク。お値段もかわいくて、満足です。龍をフィーチャーした写真を、後日、あらためてアップしますね。

2013年5月 葵文の紗袷@葵祭

DSCN0339牛車
葵祭初体験。朝、御所を出たご一行は、下鴨神社、上賀茂神社へと向かいます。平成のいま、1億円かけても作れないといわれる見事な牛車が、京都御所には残っているのです。葵祭紗袷2★
招待席には、葵文の着物姿、もしくは葵文の帯を締めた美しい女性たちをお見かけしました。私は葵文の紗袷。外光と室内で微妙に色が違いますので、2枚アップします。
DSCN9960一月ほど前に、葵文の紗の生地に出会い、この色に染めて紗袷に仕立てました。私にしては地味ですが、いい色です。8年前、明るい色の紗袷が欲しくて欲しくて、捜し歩きました。なのに、東京の老舗デパートの呉服売り場にあったのは、小豆色とか鼠色の秋草文ばかり。以来、紗袷はずっと私の課題だったのです。
いま流通している紗袷とは、下地に友禅で書かれた文様があり、そこに、ほぼ無地の紗をかけるものです。しかし、葵が織られているため、上から紗を重ねたのでは、文様が見えません。そこで、下に白い紗を持ってきて、葵が浮き出るようにしてみました。この生地を作られた方は最初、反対されましたが、ごり押ししたわけです。結果、大成功でした。
正直、紗袷は暑いですよ、着ている本人には。なるほど、東京では売れないから派手な色は仕入れないと老舗デパートの呉服売り場で言われたことに納得です。なにせ賞味期限は5月後半のみ。京都人は、それを楽しんでおられる、さすがですね。

2013年5月、足沙式、雨龍図に雷

足沙式絣若冲帯★若冲帯 モノクロ

5月5日の競馬会神事に先立ち、上賀茂神社で足沙式(あしぞろえしき)が行われました。

洋服にするかどうか迷った末、前に雷の描かれている雨龍図の帯を締めていきました。上賀茂神社は賀茂別雷神社(かもわけいかづち)ともいわれ、雷の御神威により、あらゆる災難からの厄除でも知られているからです。実は4月25日の献香式@上賀茂神社でも、ターコイズの鮫小紋に同じ帯を締めました。

今回の着物は母の晩年の紬。しつけ糸が残っていたので、未着用だったか一度だけ袖を通したか・・・。陽射しは強く、しかし風が冷たい日で、紬でちょうどいいくらい。さすがに5月1日では桜色を着るにはなれず、さりとて新緑に溶け込まぬよう、幹の色を選んだわけです。

その後に寄った誉田屋源兵衛さんのところで、この写真が誕生しました。たまたま訪れていた玉利カメラマンがこの文様に惹かれてシャッターを切ったというわけです。モノクロいいですね。陰影を計算されての作品、さすがです。この写真は、オリンパスギャラリー大阪(本町)で展示される予定。「オリンパスペンEES・オリンパスボディキャップレンズ作品展」(8月1~21日)。

 

2013年4月 名残の桜、葺落四月大歌舞伎

ピンク2ピンク1
特定の花が描かれているわけではないので、桜が終わったころに便利な着物です。似たような色使いの帯を合わせてみました。桜の名残であるピンクがミソ。
帯揚げは、タイシルクの桜色と空色を重ねています。前回のコチニールの花織の帯で受けた指摘を反映して、帯締めを帯と同色にしています。なるほど、柄が生きますね。
★歌舞伎座 1 shot
東京にいると、この色使いに抵抗があるものですが、京都だと評判がいい。柄×柄を着こなしてこそ、という目線もあります。
ピンク3
この組み合わせで新しい歌舞伎座へ。すでに開場前に内覧して感動を覚えた私としては、敬意を表して訪問着で行きたいところ。しかし、その後に出席したエンジン01の総会では仰々しいので、小紋にした次第。第二部を終えて外に出たら、光が足りなかったみたいです。暗いけれど、アリバイ写真ということで掲載します。

2013年4月 花織の帯

大谷廟花織のピンクはめずらしい。コチニールで染めているのでしょう。
清水寺の近くの大谷廟で桜狩。台湾の女性が撮影してくれました。
この日、夕食をご一緒した先輩女性に、帯締めの色が強すぎると指摘を受けました。次に出かけたときは、薄いピンクにしてみました。たしかに、帯のよさが引き立ちます。